抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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品質とは,JISQ9000:2006によると『本来備わっている特性の集まりが,要求事項を満たす程度』と定義されている。ここに「要求事項」とは『明示されている,通常,暗黙のうちに了解されている若しくは義務として要求されている,ニーズ又は期待』である。本研究においては,この定義に基づいて生産の計画立案技術の品質を明らかにした。まず,生産の実体と生産の計画立案の実体を表す特性を抽出した。次に,今日のビジネス環境における生産の計画立案技術のニーズとミッションを把握した。さらに,この技術に制約の充足と目標の追求と微調整の三つの機能を内包させれば,ニーズを満たす能力を向上できることに注目して,生産の計画立案技術の品質の特性を明らかにした。生産の計画立案技術の基本性能特性は,1)決定の解像能,2)可観測性,3)リアルタイム性,4)可制御性,5)弾力性,6)適応性,である。また,生産の計画立案技術の品質特性の評価項目は,1)基本性能特性,2)決定局面の分離不能性への対応,3)問題の分離不能性への対応,4)大規模であることへの対応,5)制約付き動的最適化への対応,6)状況や構造の変化と変動,多様性への対応,7)実行可能性,合理性,全体最適性への対応,8)立案の一元化・単純化への対応,にまとめられる。本論文の目的は,この技術の教育,研究,革新,ソリューション開発等の便宜を図ることである。