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J-GLOBAL ID:201402245579798518   整理番号:14A0030481

放射線加工技術を活用した高分子材料の研究開発の現状と展望 電子線グラフト重合による難加工性高強度繊維の改質

著者 (1件):
資料名:
号: 135  ページ: 34-38  発行年: 2013年12月01日 
JST資料番号: G0314A  ISSN: 0286-8873  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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この報告では,電子線グラフト重合を利用して,難加工性の高強度繊維を改質した事例を紹介した。パラ系アラミド繊維(ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維)は,耐熱性と難燃性の高強度が特徴的であるが,繊維内に染料の拡散が出来ない難点があった。複合材料を作る相手であるマトリックス樹脂と繊維の間に結合を形成して界面接着性を向上し,同時に染色性向上を目的に電子線グラフト重合の応用を試みた。染料を染着できるグラフト高分子層を繊維表面に形成するために,ラジカルの利用効率が高い同時照射法を採用した。また,界面接着性の向上では,繊維に生成したラジカルの利用効率が低いが,洗浄除去が困難なホモポリマーの生成が少ない前照射法を採用した。パラ系アラミド繊維への電子線照射が繊維強度におよぼす影響とラジカル生成を調べた。繊維の機械強度に対する照射の影響は見られなかった。グラフト重合によりエポキシ樹脂との界面接着性の向上が実現した。染色性の向上では,パラ系アラミド繊維アクリル酸とアクリル酸メチルをグラフト重合して,グラフト鎖の構造により染料との親和性を調整することにより,染色性を改善できた。
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分類 (2件):
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放射線重合  ,  放射線高分子化学 
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