抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,公園緑地系統が高齢者の屋外レクリエーションのための移動に果たす役割に関する研究について報告した。先ず,研究方法に関し,調査は,泉北ニュータウンの槇塚台に居住する高齢者の屋外レクリエーションの代表的な目的地である最もよく行く公園の位置とそこまでの経路やその選択理由等を把握するためにアンケート調査を実施したことを報告した。次に,結果と考察に関し,アンケート調査による利用経路と考察,最短経路と利用経路の比較を報告した。最後に,まとめとして,アンケートに回答した高齢者の9割以上が週2日以上は外出しており,ニュータウンの高齢化が進展する中でも,高齢者の屋外レクリエーション行動へのニーズは高く,高齢者の移動を保障する経路のあり方を考えることは重要な意味を持つこと,事例としては3例と少ないものの,本研究における被験者の中には,最短経路でなく,遠回りをして利用経路を選択するケースが確認できたこと,高低差の大きいニュータウンにおいては,縦断勾配8%未満で階段や段差の少ないバリアフリー経路を確保することが高齢者の移動を保障する重要な要因であることが推察され,よく利用される緑道のバリアフリー対策の重要性等を報告した。