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J-GLOBAL ID：201402248673422300   整理番号：14A0232372

PC構造物のひび割れを検出する技術-最大開口幅の履歴を表示するFRP製センサー-

著者 (5件)： 平石陽一 (倉敷紡績 技研) ,  酒井修平 (中日本高速道路) ,  西岡幹雄 (中日本高速技術マーケティング) ,  国枝稔 (岐阜大 工) ,  国枝稔 (名古屋大 大学院工学研究科)
資料名： プレストレストコンクリート(プレストレストコンクリート工学会)  (Journal of Prestressed Concrete, Japan)
巻： 56  号： 1  ページ： 43-50  発行年： 2014年01月31日 
JST資料番号： F0388A  ISSN： 0387-1983  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コンクリート構造物の変状を検知し,合理的な維持管理を行う際には,ひび割れの動的外力による変動の有無や,今後経時的に進展していくかを判断することが重要である。しかしながら,一般的に広く実施されている目視による点検は,点検時のひび割れ幅を測定するものであり,重車両通過などによる一時的に大きな荷重が作用した際に生じる最大のひび割れ幅は,把握しにくいと考えられる。とくに,PC構造物においては応力状態によってひび割れが開閉する可能性が高く,最大のひび割れ幅を把握しにくいと考えられる。そこで,荷重載荷時の最大のひび割れ幅が履歴として残り,目視により簡易に確認できるFRP製のひび割れセンサーを開発し,PCやRCの複数の実構造物に適用した。開発したセンサーは,0.2mm以上のひび割れの拡大およびその進展を検知できる。また,点検時にはセンサーの変色の有無を観察するだけであり,専門技術者や特別な装置を必要としない。本稿では,FRP製ひび割れセンサーの材料選定時の検討や実構造物への適用事例などについて報告する。(著者抄録)

シソーラス用語： 構造物 ,  *プレストレストコンクリート ,  *亀裂 ,  検出 ,  亀裂幅 ,  維持管理 ,  経歴 ,  繊維強化プラスチック ,  センサ ,  *測長機 ,  *損傷検出
準シソーラス用語： *亀裂検出

分類 (1件)： コンクリート構造  (RA04030A)

引用文献 (8件)：

• 網野貴彦, 羽渕貴士, 石川正顕, 小川浩二:導電性カーボンを使用したひび割れモニタリング材料の研究, コンクリート工学年次論文集, Vol.25, No.1, pp.1793-1798, 2003
• 川端雄一郎, 小野大輔, 李シンシュ, 川崎悦子, 岩波光保, 加藤絵万, 上野直広, 徐 超男:応力発光センサによる暗視野下におけるコンクリートのひび割れ検出に関する基礎的研究, 土木学会論文集, Vol.67, No.3, pp.430-435, 2011
• 平石陽一, 酒井修平, 小出宜央, 堀本 歴, 国枝 稔:ひび割れの最大開口幅履歴を表示するセンサの感度評価に関する研究, コンクリート構造物の補修, 補強, アップグレード論文報告集, Vol.12, pp.127-134, 2012
• 国枝 稔, 撫養啓祐, 中村 光:表面被覆材のひび割れ追従性評価のための動的ひび割れ幅変動の計測, コンクリート工学年次論文集, Vol.27, No.1, pp.1573-1578, 2005
• 竹内博幸, 和田高清, 中村 充, 中川輝雄:外壁用塗料の耐候性能評価に関する研究その28, 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.1229-1230, 1994

タイトルに関連する用語 (6件)： PC構造物 ,  ひび割れ ,  開口幅 ,  履歴 ,  FRP ,  センサー