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J-GLOBAL ID:201402251129310817   整理番号:13A1972047

バラ科での季節的開花の調節

The regulation of seasonal flowering in the Rosaceae
著者 (6件):
資料名:
巻: 64  号: 14  ページ: 4131-4141  発行年: 2013年11月 
JST資料番号: C0579A  ISSN: 0022-0957  CODEN: JEBOA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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開花の光周期調節は通常光周経路と呼ばれる遺伝的経路により媒介されている。その経路では光受容による光周期信号の受信と特異な相の期間での内部遺伝子発現との同時発生が開花を決定している。ArabidopsisではCONSTANS(CO)とFLOWERING LOCUS T(FT)が開花を直接調節している主要な遺伝子であり,その関連遺伝がその他の多くの種でも同様な役割を演じていることが見出されている。開花は単にプロモーターだけでなくレプレッサーによっても調節されている。Arabidopsisのtfl1変異体は花序が確定すれば早期に開花するが,野生型では花序が未決定の内に開花するのと対照的である。TFL1は開花プロモーターFTに類似するホスファチジルエタノールアミン結合蛋白質(PEBP)として分類される。TFL1はFTと異なり,開花阻害因子として機能する。FTとTFL1は共に転写因子FDと結合でき,細胞核内ではTFL1-FD複合体はFT-FD複合体の機能とは反対の機能をする。多年性のバラ科植物は毎年いろいろな環境信号に応答しながら栄養/繁殖成長のサイクルを繰り返す。その中で光周期と温度が最も検討が進んでいる因子である。バラ科植物に関する最近の研究によれば,これら植物のTFL1ホモログ類が成木相への変化と栄養成長から生殖成長への変化のために若齢木で重要な役割を演じていることが分かっている。ここでは,Arabidopsis,コムギおよびサトウダイコンにおけるそれぞれFLC,VRN2およびBvFT1と同様に,バラ科ではTFL1が開花の主要なレプレッサーであることを提案した。環境信号と内部信号(植物ホルモン)の組み合わせによってTFL1発現が調節される証拠があるが,バラ科におけるその発現機構の解明こそがこの属での多年性成長サイクルを制御している方式を更に良く理解するためには必要である。Fragaria(イチゴ属)では開花の潜在的インヒビターとプロモーターが同時に発現しているので,TFL1類似遺伝子との関係においてFT類似遺伝子の役割が重要課題である。これを検討するためにはこの2種類の遺伝子発現濃度の詳細解析並びにその各遺伝子の発現濃度が異なるトランスジェニック植物の解析が必要である。
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分類 (3件):
分類
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花き・花木  ,  遺伝子発現  ,  発生,成長,分化 
タイトルに関連する用語 (4件):
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