文献
J-GLOBAL ID:201402251292154890   整理番号:14A1062528

内湾の貧栄養化-窒素・リン負荷量削減が海域のCOD,栄養塩レベルにおよぼす影響-

Cultural Oligotrophication in Enclosed Coastal Seas-Responses of Primary Production and Nutrient Dynamics to Nutrient Reduction-
著者 (1件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 11-27  発行年: 2014年08月31日 
JST資料番号: L3747A  ISSN: 1342-2758  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
窒素・リン負荷量削減が,閉鎖性海域の内部生産有機物,COD,栄養塩レベルにおよぼす影響を,約20年間の実測データにより調べた。東京湾・伊勢湾(三河湾を含む)・瀬戸内海のいずれでも,海水の全窒素濃度は窒素負荷量に比例して減少しており,年3%の割合で低下していた。一方,CODは横ばいの海域が多かった。全窒素を有機態と無機態に分けると,無機態(無機栄養塩)の減少が著しい。一方,有機態の変化は小さかった。このため,有機物量を示す指標であるCODの変化も小さかった。湾内のCODは,湾奥部のCODによって決まっていると考えられた。このため,多くの海域では,全窒素濃度が下がっても無機態窒素(栄養塩)のみが低下し,CODが下がらないこととなっていた。有機物をさらに粒状態と溶存態に分けると,粒状態は多くの海域で低下していた。一方,溶存態が微増の海域が多くみられた。窒素・リン負荷量削減による内湾の富栄養化対策は十分に機能しているにもかかわらず,溶存態有機物量が減らないため,CODでは正しく評価できていないと考えられる。瀬戸内海は,面積あたりの窒素負荷量が東京湾の1/10程度の小ささである。瀬戸内海では,栄養塩濃度の低下による海洋生態系への影響が危惧される。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
海洋汚濁  ,  水圏・生物圏の地球化学 
引用文献 (19件):
  • 日本水環境学会(2009):日本の水環境行政 改訂版.ぎょうせい,288pp.
  • 上真一(2006):海洋漂泳層の食物連鎖の基本概念と今日的課題.p.178-195,海洋生物の連鎖木暮一啓編,東海大学出版会.
  • 鈴木款(1997):海洋生物と炭素循環.東京大学出版会,193 pp.
  • 木暮一啓(2006):海洋生物の連鎖.東海大学出版部,352pp.
  • Bauer, J. E., W. J. Cai, P. A. Raymond, T. S. Bianchi, C. S. Hopkinson and P. A. G. Regnier(2013):The changing carbon cycle of the coastal ocean. Nature,504,61-70.
もっと見る

前のページに戻る