抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は学校ビオトープを用いた自然体験活動の教育的有効性を明らかにすることである。自然体験活動の効果を検証するため,ビオトープを設置している北海道内の小学校でビオトープを利用した教育実践を行い,児童の自然に対する意識や興味・関心の変容について調査した。本論では筆者らが行った自然体験活動のうち「土壌動物」と「植物の種子散布」に焦点を当てた計2回の実践について報告する。「土壌動物」に関する教育実践では,以下の3点(1)土壌動物に対するマイナスイメージの改善,(2)土壌中に広がる生命の多さの実感,(3)土壌動物の役割,についての調査項目で意識が有意に向上した。また,「植物の種子散布」に関する教育実践では,以下の2点(1)種子散布に着目したことによる植物や植物の種子への興味・関心の向上,(2)植物の生命力への関心,についての調査項目において有意差が認められた。さらに,児童の自由記述からも自然への尊重・愛護についての記述が増加する結果が認められた。(著者抄録)