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J-GLOBAL ID：201402253395222772   整理番号：14A0647536

スマートフォン操作時における行動的特徴量を利用した個人識別手法

著者 (3件)： 山田健一朗 (神奈川工科大 大学院工学研究科) ,  納富一宏 (神奈川工科大 大学院工学研究科) ,  斎藤恵一 (国際医療福祉大 大学院医療福祉学研究科)
資料名： バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌  (Journal of Biomedical Fuzzy Systems Association(Hobunshi))
巻： 16  号： 1  ページ： 41-48  発行年： 2014年04月25日 
JST資料番号： L3953A  ISSN： 1345-1537  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： スマートフォンやタブレット端末のセキュリティ対策としてパスワードによる画面ロックは総当たり攻撃や,背後からの覗き見による盗難などによる解除の危険性がある。本論文では,パスワード解除後の端末操作時にスマートフォン操作時の行動的特徴量を利用し,個人識別を行うためにフリック操作及びタッチジェスチャー(ピンチイン・ピンチアウト)の計測実験を行った。まず,本実験では椅子に座った状態と立った状態で片手縦向きでスマートフォンを保持し,左右両方の手で上方向/右方向へのフリック操作及びピンチイン・ピンチアウト操作を行うものとした。次に,20代の被験者10名に対して各条件下で10試行ずつの操作を計測し,7回分をトーラス型SOM(Self-Organizing Maps)で学習した。その結果,フリック操作の認証精度は73.98~81.46%となり,スマートフォンを保持している手の親指で操作した場合にはどの条件でも大差がなかった。また,タッチジェスチャーの認証精度は90.87~98.01%となり,本人拒否率の減少具合がフリック操作よりも急激で再現性が高いことがわかった。それらの認証精度は1回の操作情報のみで求められるので,スマートフォンで継続的に操作情報を取得することで高い認証精度が得られてセキュリティを確保できることを論じた。

シソーラス用語： 認識 ,  *認証 ,  *携帯端末 ,  携帯電話 ,  特徴抽出 ,  特性 ,  操作 ,  パスワード ,  挙動 ,  接触 ,  評価試験 ,  *スマートフォン ,  認証精度 ,  被験者実験 ,  *個人認証
準シソーラス用語： クリック ,  タッチジェスチャー ,  *個人識別 ,  行動特徴量 ,  特徴

分類 (2件)： データ保護  (JD01020V) ,  入出力装置  (JC04050U)

引用文献 (8件)：

• 総務省:平成24年通信利用動向調査,情報通信統計データベース, 2013.
• O. Riva, C. Qin, K. Strauss, and D. Lymberopoulos : Progressive authentication: deciding when to authenticate on mobile phones, Proceedings of the 21st USENIX Security Symposium, pp301-316, 2012.
• 山田健一朗,納富一宏,斎藤恵一:スマートフォンにおけるキー操作熟練度の違いによるキーストローク認証手法の検討,マルチメディア・分散・強調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム論文集,1H-5, pp234-237, 2013.
• A. Jain, A. Ross, and S. Prabhakar : An introduction to biomeric recognition, IEEE Trans. on Circuits and Systems for Video Technology, Vol. 14, No. 1 , pp.4-20, 2004.
• バイオメトリクスセキュリティコンソーシアム:バイオメトリックセキュリティ・ハンドブック, pp.1-3,オーム社, 2005.

タイトルに関連する用語 (5件)： スマートフォン ,  行動 ,  特徴量 ,  個人識別 ,  手法