抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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DCブラシレスモータの回転子に組み込まれた永久磁石を着磁する新たな方法が開発され,その磁化挙動が評価された。実験ではHTSバルク磁石の発生する3Tの静磁場を,IPMモータを構成する永久磁石の表面,ならびにこれを組み込んだ回転子の表面に走査することによって印加した。この結果,永久磁石のもつ材料性能に達する十分な着磁性能と回転子表面での製品性能と同等の磁場分布を得た。計算機シミュレーションによる着磁過程に関する解析結果から,6極のIPM回転子の着磁が可能であることが明確となった。一方,磁極数によっては磁石配置と印加磁場の方向によって,着磁方向に逆向きの磁場の影響が生じることが示された。これには永久磁石材料の結晶磁気異方性と結晶配向性に起因する異方的な着磁挙動が大きく影響していることが明確となった。これらの結果は,回転機一般に関する設計の自由度がこの着磁方法によって向上できる可能性を示している。(著者抄録)