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J-GLOBAL ID：201402255488544560   整理番号：14A0288117

河床上昇・低下を伴う蛇行の線形安定解析

Linear stability analysis of river meander with gradual bed aggradation/degradation

著者 (2件)： 泉典洋 (北海道大学 大学院工学研究院) ,  青木章宜 (JR西日本)
資料名： 土木学会論文集 A2(応用力学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A2 (Applied Mechanics) (Web))
巻： 68  号： 2  ページ： I.609-I.616 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0102B  ISSN： 2185-4661  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 上流からの土砂供給量が多く,河床が上昇傾向にある河川では,河道が不安定な傾向にあり,河床変動,河道変動が頻繁に生じることが経験的に知られている。逆に,河床低下傾向にある河川では,河床変動,河道変動は抑制され,近年,河床低下がみられる河川が全国的にみられるようになっている。河床上昇・低下の影響を取り入れた砂州の線形安定解析を行っている既往の研究がある。本論文では,この既往研究で提案の河床低下考慮の砂州の線形安定解析手法を用い,土砂供給量減少による河床低下速度を微小パラメータとして蛇行の線形安定解析に導入した。その解析手法を用いて,河床が上昇,低下傾向ある場合の蛇行の線形安定解析を行い,次の知見を得た。1)河床低下傾向の場合,川幅水深比が大きい領域では蛇行攪乱の増幅率が小さくなり,蛇行は成長しにくくなる傾向にあり,川幅水深比が小さい領域ではその逆となる。2)河床上昇傾向にある場合,川幅水深比が大きい領域では増幅率が大きくなり,蛇行は成長しやすくなり,川幅水深比が小さい領域ではその逆となる。

シソーラス用語： *河床変動 ,  河床堆積 ,  減少 ,  *蛇行 ,  安定性解析 ,  河川 ,  *河道 ,  擾乱 ,  水深 ,  比率 ,  土砂流送
準シソーラス用語： 河床低下 ,  撹乱 ,  蛇行河川 ,  川幅水深比 ,  線形安定性解析

分類 (2件)： 移動床,浮遊,沈殿などの水理  (RC10040U) ,  河川調査・計画  (RC12020M)

引用文献 (9件)：

• 高畑知明, 泉典洋: 河床低下を伴う砂州の線形安定解析, 水工学論文集, Vol.55, 2011.
• Ikeda, S., Parker, G. and Sawai, K.: Bend theory of river meanders. Part 1. Linear development, J. Fluid Mech., 112, 363-377, 1981.
• Blondeaux, P. and Seminara, G.; A unified bar-bend theory of river meabders, J. Fluid Mech., 157, 449-470, 1985.
• Johannesson, H. and Parker, G.; Secondary Flow in Sinuous Channel, ASCE J. Hydraul, Engng., 115, 289-308, 1989.
• Seminara, G. and Tubino, M.; Weakly nonlinear theory of regular meanders, J. Fluid Mech., 224, 257-288, 1992.

タイトルに関連する用語 (3件)： 蛇行 ,  線形 ,  安定解析