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J-GLOBAL ID：201402255981869397   整理番号：14A1292108

温暖化による温州ミカン果実の着色不良と改善技術

著者 (1件)： 加藤雅也 (静岡大 大学院農学研究科)
資料名： 柑橘
巻： 66  号： 11  ページ： 8-11,3  発行年： 2014年11月01日 
JST資料番号： L7961A  ISSN： 1344-5065  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 温州ミカンの果実に含まれる橙色のβ-クリプトキサンチンは,2分子のゲラニルゲラニルピロリン酸からフィトエン,ζ-カロテン,リコペンおよびβ-カロテンを経て生合成されるが,その含量は温暖化による着色不良と並行して減少する。収穫した果実に青色または赤色LEDを用いた光照射を行ったところ,赤色LEDを用いた場合にのみ果皮の着色が進行し,6日後にはβ-クリプトキサンチン含量が顕著に増大した。この間に,β-クリプトキサンチン関連遺伝子発現の増大が認められた。青色LEDで照射した場合は,着色の進行とβ-クリプトキサンチン含量の増大がなく,β-クリプトキサンチン関連遺伝子発現量は3日後に増加していたが,6日後には減少していた。赤色LEDによる照射の効果は,エチレン処理を組み合わせるとさらに高くなった。

シソーラス用語： 温暖化 ,  *温州ミカン ,  *植物生理 ,  変色 ,  発光ダイオード ,  赤色光 ,  光照射 ,  遺伝子発現 ,  植物成長促進剤 ,  食品成分 ,  果物 ,  共役ジエン ,  不飽和アルコール ,  脂環式アルコール ,  第二アルコール ,  アルケン ,  機能性成分 ,  *着色【植物生理】 ,  *カロテノイド ,  赤色発光ダイオード ,  分子遺伝現象
準シソーラス用語： *カロチノイド ,  果実【食品】 ,  赤色LED

分類 (2件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  食品の品質  (FJ01040F)

物質索引 (2件)： β-クリプトキサンチン ,  エチレン

タイトルに関連する用語 (4件)： 温暖化 ,  温州ミカン ,  果実 ,  着色不良