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J-GLOBAL ID：201402256022647446   整理番号：14A0792733

湛水直播水田におけるエアーアシスト条播機の播種深増大技術の開発

Development of Seeding-Depth-Increasing Systems for Air-Assisted Strip Seeder

著者 (5件)： 塚本隆行 (農研機構 中央農業総合研究セ) ,  吉永悟志 (農研機構 中央農業総合研究セ 北陸研究セ) ,  古畑昌巳 (農研機構 中央農業総合研究セ 北陸研究セ) ,  LOAN Nguyen Thi Thanh (東京農工大 大学院連合農学研究科) ,  帖佐直 (東京農工大 大学院連合農学研究科)
資料名： 農作業研究  (Japanese Journal of Farm Work Research)
巻： 49  号： 2  ページ： 49-55  発行年： 2014年06月20日 
JST資料番号： G0627B  ISSN： 0389-1763  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エアーアシスト条播機の播種深の制御を目的として播種精度の解析を行うとともに,複流式播種技術を開発し,その効果について定置条件での性能試験と圃場での栽培試験を行った。1)吐出風速を増加させることで播種深を深くする手法を検討した結果,吐出風速の増加に対して種子の吐出速度と寒天ゲルへの埋没深の増加量は小さかったことから播種深の増大は困難であることが明らかになった。2)送風機を増設し,副流の吐出空気で圃場表面に作溝し,主流の吐出空気で種子を播種する複流式エアーアシスト条播機を開発した。3)土槽への作溝試験の結果,副流の吐出口から地表面までの距離が20mm以下の条件で,地表面に作用する風速が18m/s以上に達し,地表面に7mmの溝を生じさせた。播種深を深くすることが可能になる副流の条件を明らかにした。4)複流式エアーアシスト条播機による‘どんとこい’の栽培試験の結果,慣行のエアーアシスト播種区に対して複流式の播種区では3mm程度白化茎の長さが増加した。3回の圃場試験で得られた白化茎の長さから,目標の5~10mmの播種深が得られ,播種深度を深くすることで,表面に露出した種子の割合が大幅に減少した。5)複流式エアーアシストで播種された稲の1ケ月後の苗立ち率,草丈,地上部乾物重はエアーアシスト条播の条件と同程度得られた。最終的な乾物重および収量と精玄米千粒重についても同等となった。(著者抄録)

シソーラス用語： 直播栽培 ,  *水田 ,  *播種機 ,  省力化 ,  原価低減 ,  トラクタ ,  水稲 ,  栽培品種 ,  *播種 ,  湛水直播栽培 ,  改変 ,  減少 ,  変化
準シソーラス用語： あきたこまち ,  *エアーアシスト条播機 ,  どんとこい ,  水田圃場 ,  低コスト化 ,  *播種深

分類 (2件)： 圃場作業用機械  (FB03020Z) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (10件)：

• 青木政晴・帖佐直・酒井長雄・古畑昌巳・斎藤康一・土屋学(2010):エアーアシスト条播機による水稲湛水直播栽培での出芽特性,北陸作物学会報45;27-30.
• 帖佐直・古畑昌巳・大嶺政朗(2008):水稲直播の高速条播技術に関する研究(第3報)-種もみの埋没に関する検討-,農作業研究43(別1);49-50.
• 帖佐直・古畑昌巳・大嶺政朗・松村修(2009):水稲湛水直播のためのエアーアシスト条播技術の開発-播種機の概要とエアーアシストの効果-,農作業研究44(4);211-218.
• 福井清美・清水博之・大槻寛・上原泰樹(1997):水稲新品種「どんとこい」の直播栽培適正,北陸作物学会報32;45-48.
• 古畑昌巳・帖佐直・塩谷幸治・塚本隆行・関正裕・細川寿(2011):エアーアシスト湛水直播栽培の現状と課題・展望,北陸作物学会報46;45-48.

タイトルに関連する用語 (7件)： 湛水直播 ,  水田 ,  エアー ,  アシスト ,  条播 ,  播種 ,  開発