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J-GLOBAL ID:201402257112248660   整理番号:14A0546983

視覚障害者誘導用ブロックに関する国際規格の動向

Progress of ISO Standard on Tactile Walking Surface Indicators for Blind and Vision-impaired Persons
著者 (3件):
資料名:
巻: 28  号:ページ: 41-46  発行年: 2014年05月01日 
JST資料番号: X0700A  ISSN: 0914-2290  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ブロックは1965年に日本で開発され,それから半世紀の間に日本はもとより海外諸国にも普及した。だが,海外諸国に普及する過程で独自のデザインや敷設のルールが生み出された例も少なくなく,そのため,この事態を収拾するため,国際標準化に向けた討議がISOで1990年以降断続的に進められた。20余年の紆余曲折を経て2012年3月にブロックに関する初めての国際規格としてISO 23599が発行された。日本では,ブロック自体の仕様に関してはJIS T 9251が存在し,ブロックの運用方法に関しては国土交通省所管の指針類が存在するため国内の施策に直接影響はしない。しかしながら,JIS規格とISO規格との間にはいわゆるTBT協定がが存在するので,ISO 23599の内容を理解してブロックに関する国際標準化の動向を把握しつつ,日本国内における施策の今後の方法を検討をすることは重要と考えられる。そこで,ISO 23599の内容を日本で用いられている規格や指針と比較しながら概観し,ブロックに関する国際標準化の動向を報告した。ISO規格とJIS規格もしくは国内指針との間には,いくつかの相違があるが,大きな点をいくつか挙げると,ホーム縁端警告ブロックが日本では「バリアフリー整備ガイドライン」に採用されて全国に普及しているが,これは日本独自のルールとして,ISO規格に盛り込むことは見送られたこと,弱視者を考慮した視認性として,周囲との輝度比の数値目標がISO規格には定められているが,日本では輝度コントラストには言及しているものの数値目標は示されていないこと,などである。
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