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J-GLOBAL ID：201402257118639343   整理番号：14A0403230

2011年東北地方太平洋沖地震による利根川下流低地の液状化被害発生地点の地形条件と土地履歴

Geomorphological Condition and Land History of Liquefaction Damaged Sites in the Lower Part of the Tone River Lowland Induced by the 2011 off the Pacific Coast of Tohoku Earthquake

著者 (3件)： 青山雅史 (日本地図セ) ,  小山拓志 (大分大) ,  宇根寛 (国土地理院)
資料名： 地理学評論  (Geographical Review of Japan Series A)
巻： 87  号： 2  ページ： 128-142  発行年： 2014年03月01日 
JST資料番号： L0477B  ISSN： 1883-4388  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年東北地方太平洋沖地震で生じた利根川下流低地における液状化被害の分布を詳細に示した。本地域では河道変遷の経緯や旧河道・旧湖沼の埋立て年代が明らかなため,液状化被害発生地点と地形や土地履歴との関係を詳細に検討できる,江戸期以降の利根川改修工事によって本川から切り離された旧河道や,破堤時の洗掘で形成された旧湖沼などが,明治後期以降に利根川の浚渫砂を用いて埋め立てられ,若齢の地盤が形成された地域において,高密度に液状化被害が生じた,また,戸建家屋や電柱,ブロック塀の沈下・傾動が多数生じたが,地下埋設物の顕著な浮き上がり被害は少なかった。1960年代までに埋立てが完了した旧河道・旧湖沼では,埋立て年代が新しいほど単位面積当たりの液状化被害発生数が多く,従来の知見とも合致した。液状化被害の発生には微地形分布のみならず,地形・地盤の発達過程や人為的改変の経緯などの土地履歴が影響を与えていたといえる。(著者抄録)

シソーラス用語： *液状化 ,  *河道 ,  湖沼 ,  河川 ,  *低地 ,  大地震 ,  地形 ,  土地 ,  浚渫 ,  埋立 ,  *茨城県 ,  *千葉県 ,  *自然災害 ,  2011年東北地方太平洋沖地震 ,  *利根川
準シソーラス用語： 旧河道

分類 (2件)： 土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  (RA03060A) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (48件)：

• 青山雅史 2013.東北地方太平洋沖地震による宮城県北部における液状化発生地点の地形条件と土地履歴.日本地理学会発表要旨集 83: 188.
• 阿子島 功 2011.2011年東日本震災における宮城県白石市の地盤災害の特徴.東北地方太平洋沖地震・日本地理学会災害対応本部.http://www.ajg.or.jp/disaster/files/201104_shiroishi.pdf(最終閲覧日: 2013年6月27日).
• 浅田秋江・久保 陽 1983.日本海中部地震における八郎潟中央干拓堤防の被害.土と基礎 31(12): 5-11.
• 我孫子市史編集委員会近現代部会編 2004.『我孫子市史近現代編』我孫子市教育委員会.
• 石井英也・加賀美雅弘 1983.東村における土地利用と景観の変化.地域調査報告 5: 7-27.

タイトルに関連する用語 (8件)： 2011年東北地方太平洋沖地震 ,  利根川 ,  下流 ,  低地 ,  液状化被害 ,  地形 ,  土地 ,  履歴