抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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非常に多くのアジサイ属の標本が,日本においてPhilipp Franz von Sieboldと彼の共同研究者とにより1820年代と1860年代において収集された。これは日本のアジサイ属に関する初めての広範囲のコレクションである。ここから,Sieboldは8つの新種と4つの種内分類群を1828年に発表した。そして,その後1839年と1841年に,Zuccariniとともにさらに8つの新種と1つの種内分類群を発表した。SieboldとZuccariniは,結局15の種と5つの品種のアジサイ属を,flora japonicaにおいて確認したこととなった。H.alternifolia Sieboldは,Cardiandraへ,Hydrangea sitsitan SieboldはH.stellata Siebold&Zucc.へと名称が変更された。16の新規の種においては,H.azisai,H.belzonii,H.bracteata,H.cordifolia,H.hortensia,H.otaksa,H.sisitan,H.stellataが,現在ではシノニムであると考えられている。Hydrangea acuminataとH.thunbergiiは,H.serrata(Thunb.)Ser.の品種であると考えられる。Hydrangea japonicaはSieboldにより新種であるとされていたが,H.serrata var.serrataとvar.yesoensis間の天然雑種由来であると思われる。また,新規の組合せ,H.serrata var.japonica(Siebold)H.Ohba&S.Akiyamaが示された。Hydrangea thunbergii Sieboldは,H.serrataの余計な名前である。新規の品種であるHydrangea serrata var.thunbergii Ohba&S.Akiyamaが堤示された。日本のアジサイ属の一覧(パート1)を示した。(翻訳著者抄録)