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J-GLOBAL ID：201402261967742813   整理番号：14A0710923

FCレポート 結晶

著者 (1件)： 松嶋義正 (高砂香料工業)
資料名： 高砂香料時報  (Takasago Times)
号： 173  ページ： 29-31  発行年： 2014年05月20日 
JST資料番号： S0237A  ISSN： 0286-8024  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 結晶に関わるいくつかのトピックスを紹介した。光学活性BINAP分子の研究開発の歴史に結晶が関与している。BINAPルテニウム金属錯体単結晶のX線回折結果から分子構造が明らかになり,触媒的不斉水素化合成における触媒の不斉空間と生成物の絶対配置の相関関係により不斉水素化反応機構が明らかになった。その後,この結果に基づき,多くの新たな触媒が生まれた。光学活性なアルコール製造用超高速不斉水素化触媒,水素を必要としない不斉水素移動触媒などを紹介した。アミン官能基存在下にエステル交換を起こすことができる亜鉛四核クラスタ錯体触媒なども,単結晶構造解析により構造を確認したことを述べた。

シソーラス用語： 触媒活性 ,  ルテニウム錯体 ,  *ルテニウム触媒 ,  水素化 ,  不斉反応 ,  エステル交換 ,  水素移動 ,  カップリング反応 ,  分子構造 ,  *結晶構造解析 ,  結晶構造 ,  反応機構 ,  亜鉛錯体 ,  多核錯体 ,  *単結晶
準シソーラス用語： 四核錯体 ,  *単結晶構造解析 ,  不斉水素移動反応 ,  不斉水素化

分類 (3件)： 結晶学一般  (BK05010Z) ,  触媒の調製  (CB06110P) ,  遷移金属錯体一般  (CE01040N)

物質索引 (1件)： BINAP

引用文献 (9件)：

• A. Miyashita, A. Yasuda, H. Takaya, K. Toriumi, T. Ito, T. Souchi, R. Noyori, J. Am. Chem. Soc. 107, 7932. (1980)
• 野依良治『事実は真実の敵なり』日本経済新聞出版社(2011)
• H. Takaya, K. Mashima, K. Koyano, M. Yagi, H. Kumobayashi, T. Taketomi, S. Akutagawa, R. Noyori, J. Org. Chem., 51, p.629 (1986)
• (a) T. Saito, T. Yokozawa, T. Ishizaki, T. Moroi, N. Sayo, T. Miura, H. Kumobayashi, Adv. Synth. Catal. 343, p.264 (2001) (b) H. Shimizu, I. Nagasaki, K. Matsumura, N. Sayo, T. Saito, Acc. Chem. Res. 40, p.1385 (2007)
• K. Matsumura, N. Arai, K. Hori, T. Saito, N. Sayo, T. Ohkuma, J. Am. Chem. Soc., 133, p.10696 (2011)

タイトルに関連する用語 (2件)： レポート ,  結晶