文献

J-GLOBAL ID：201402262009753849   整理番号：14A0403228

数理計画法による中心地理論の体系化-単一財の立地について-

Generalization of Central Place Theory as Location Problems of Single Good Using Mathematical Programming

著者 (1件)： 石崎研二 (奈良女大)
資料名： 地理学評論  (Geographical Review of Japan Series A)
巻： 87  号： 2  ページ： 87-107  発行年： 2014年03月01日 
JST資料番号： L0477B  ISSN： 1883-4388  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿の目的は,数理計画法による中心地理論のモデル化の過程を通して,クリスターラーとレッシュの理論を再解釈することである。まず,レッシュの市場地域論を総需要最大化問題として定式化し,仮想地域においてモデルを適用した。その結果,成立閾の値に応じて市場地域の大きさが異なる理論的な中心地システムを導出できた,次に,対極的な目的である総利潤最大化問題を定式化し,二つの目的を統合する一般化モデルを提示した。多目的計画法を用いた一般化モデルは,1)財の供給条件,2)需要の距離弾力性,3)重み付けの条件によって目的関数の構成が変わる。一般化モデルの配置原理から解釈すると,単一財の立地におけるレッシュとクリスターラーの理論は,前者が需要の最大カバーと総移動距離最小化を融合した総需要最大化問題,後者が総移動距離最小化と立地数最小化を多目的計画法で定式化した一般化メディアン問題として位置づけることができる。(著者抄録)

シソーラス用語： *数理計画法 ,  *多目的計画法 ,  配置 ,  原理 ,  *財 ,  立地 ,  モデリング ,  市場 ,  地域 ,  需要 ,  中心 ,  利益 ,  *市街地 ,  移動距離

分類 (3件)： 数理計画法  (KA03030M) ,  人文地理学  (DF02000G) ,  都市計画一般,都市経済学  (RD01010S)

引用文献 (55件)：

• 石﨑研二 1992.立地-配分モデルによるクリスタラー中心地理論の定式化の試み.地理学評論 65A: 747-768.
• 石﨑研二 1995.クリスタラーの中心地理論の配置原理に関する一考察--供給原理から一般化最大カバー問題へ.地理学評論 68A: 579-602.
• 石﨑研二 2003.立地・配分モデル.杉浦芳夫編『シリーズ〈人文地理学〉 3 地理空間分析』61-83.朝倉書店.
• クリスタラー,W. 著,江沢譲爾訳 1969. 『都市の立地と発展』大明堂.Christaller, W. 1933. Die zentralen Orte in Süddeutschland. Jena: Fischer.
• 林 上 1986.『中心地理論研究』大明堂.

タイトルに関連する用語 (3件)： 数理計画法 ,  体系 ,  立地