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J-GLOBAL ID:201402263931515201   整理番号:14A0552290

レモン自然交雑実生における三倍体の出現と新品種‘イエローベル’の育成

Appearance of Triploids in Natural Hybrid Seedlings of Lemon and Breeding of New Cultivar ‘Yellow Bell’
著者 (6件):
資料名:
巻: 13  号:ページ: 19-26 (J-STAGE)  発行年: 2014年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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レモン3品種の自然交雑種子を播種し,1果実当たりの三倍体の出現数は,0.36~0.70個体/果であった.発芽した実生における三倍体出現率は,重量が大粒種子の1/3未満1/5以上の小粒種子では46.6~59.6%,1/5未満の極小粒種子では37.5~47.6%で高いことから,レモンでは二倍体どうしの交配においては,小粒の種子を選抜すれば,効率よく三倍体が得られることが明らかになった.自然交雑実生から得られた三倍体は,88.2%が花粉を形成したが,花粉量は少なく,種子数は1個未満が80%で無核性の系統が多かった.また,‘道谷系ビラフランカ’の自然交雑実生から三倍体を選抜し,レモン新品種‘イエローベル’を育成した.樹勢は強く枝梢は密に発生し,枝梢の長さは中で節間は短い.枝梢のとげの発生割合は65.8%で多い.成熟期は果汁割合が高くなる12月中旬である.果実は球~長球形で,果実重は約214 gである.果皮はやや滑らかで,果皮は5.1 mmで薄く果汁が多い.香気は中である.種子は1果当たり2.9個で少ない.酸度は約5.3%でまろやかな食味である.このように‘イエローベル’は,酸度が低い,果汁が多い,種子が少ないなどの特長があり,レモンの需要拡大への利用が期待される.(著者抄録)
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分類 (2件):
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果樹  ,  作物の品種改良 
引用文献 (30件):
  • Barrett, H. 1998. Eureka SL. PBR No. ZA 20043010.
  • Cameron, J. W. and R. K. Soost. 1969. Characters of new population of citrus polyploids and the relation between tetraploidy in the pollen parent and hybrid tetraploid progeny. Proc. First Int. Citrus Symp. 1: 199-205.
  • Dewi, P. S., A. Wakana, Y. Tanimoto, Y. Fujiwara, K. Sakai and K. Kajiwara. 2013. Morphology of sterile anthers and inheritance of cytoplasmic-genetic male sterility in zygotic seedlings of polyembryonic acid citrus. J. Japan. Soc. Hort. Sci. 82: 203-214.
  • Esen, A. and R. K. Soost. 1971. Unexpected triploids in citrus: their origin, identification and possible use. J. Hered. 62: 329-333.
  • Esen, A., R. K. Soost and G. Geraci. 1978. Seed set, size and development after 4x × 2x crosses in citrus. Euphytica 27: 284-294.
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