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J-GLOBAL ID：201402264369762450   整理番号：14A0226804

海水に曝露したセメント処理土の劣化機構に関する基礎的研究

DETERIORATION MECHANISM OF CEMENT-TREATED SOIL UNDER SEAWATER

著者 (4件)： 原弘行 (山口大学 大学院理工学研究科) ,  末次大輔 (佐賀大学 低平地沿岸海域研究センター) ,  林重徳 (佐賀大学 低平地沿岸海域研究センター) ,  松田博 (山口大学 大学院理工学研究科)
資料名： 土木学会論文集 C(地圏工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. C (Geosphere Engineering) (Web))
巻： 69  号： 4  ページ： 469-479 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 2185-6516  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文は,海水に曝露したセメント処理土の劣化機構について溶出試験結果および海水浸漬試験結果をもとに考察したものである.セメント処理土のカルシウムの溶出は,海水中のマグネシウムを含む塩が間隙水のpHを低下させ,溶解度が増加することによって生じることを示した.さらに,海水に最長1年間浸漬したセメント処理土の内部性状を経時的に調べ,マグネシウムの影響によるカルシウムの溶出現象を確認し,処理土のカルシウム濃度の減少がセメンテーション物質の崩壊を招き,力学的に劣化することを推定した.(著者抄録)

シソーラス用語： *ソイルセメント ,  *海水 ,  浸漬試験 ,  *劣化 ,  粘土 ,  ポルトランドセメント ,  カルシウム溶脱 ,  金属イオン ,  溶出試験【化学物質】
準シソーラス用語： セメント安定処理土 ,  マグネシウムイオン ,  人工海水 ,  有明粘土 ,  劣化機構

分類 (1件)： 土の構造と物理的・化学的性質  (RA03030T)

引用文献 (22件)：

• 1) 佐藤恒夫:中部国際空港埋立用地造成への管中混合固化処理工法の適用,土木学会論文集,No. 749/VI-61, pp. 33-47, 2003.
• 2) Hara, H., Suetsugu, D., Hayashi, S. and Du, Y. J. : Calcium leaching properties of lime-treated soil by infiltration of tidal river water, Proceedings of International Offshore and Polar Engineering Conference, pp. 810-813, 2008.
• 3) 原弘行,林重徳,末次大輔,水城正博:海水環境下における石灰処理土の性状変化に関する基礎的検討,土木学会論文集C, Vol. 66, No. 1, pp. 21-30, 2010.
• 4) 北詰昌樹,高橋英樹:現地石灰安定処理土の長期特性調査,土木学会論文集C, Vol. 64, No. 1, pp. 144-156, 2008.
• 5) Kamon, M., Ying, G. and Katsumi, T. : Effect of acid rain on lime and cement stabilized soils, Soils and Foundations, Vol. 36, No. 4, pp. 91-99, 1996.

タイトルに関連する用語 (4件)： 海水 ,  曝露 ,  セメント ,  基礎的研究