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J-GLOBAL ID:201402267650056530   整理番号:13A1972064

イネのMn耐性はカチオン拡散ファシリテイターファミリーの一員であるMTP8.1により調節される

Mn tolerance in rice is mediated by MTP8.1, a member of the cation diffusion facilitator family
著者 (12件):
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巻: 64  号: 14  ページ: 4375-4387  発行年: 2013年11月 
JST資料番号: C0579A  ISSN: 0022-0957  CODEN: JEBOA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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植物では,MnはMn含有蛋白質による光化学系II分域での酸素発生およびミトコンドリア中での過酸化物分解で役割を演じている。更にMnは約35種類の異なる酵素を活性化する補助因子である。Mn毒性と過剰Mn濃度に対する耐性のしきい値は植物種とその品種に応じて特徴的に変化する。イネ(Oryza sativa L.)特に水稲は最もMn耐性の植物の1種である。幾つかのイネの種類は全く毒性の病徴を示さずに約5000μg・g-1乾物重(DW)程度のMnをその葉に蓄積する。この検討では,イネでのMn無毒化に関与する遺伝子を特定するために,イネのシュートからcDNA発現ライブラリーを構築し,Mn耐性を与えている遺伝子をSaccharomyces cerevisiaeでスクリーニングした。この検討では野生型のイネ(Oryza sativa L.cv.Nipponbare)とカチオン拡散ファシリレイター(CDF)ファミリーのOsMTP8.1のTos17挿入変異体またはOsMTP8.1の小型の干渉RNA(siRNA)を発現する系統を利用した。定量的実時間PCR法を用いて決定したシュートと根のmRNA濃度を種々のMn濃度で比較して組織に特異な発現パターンとMnに対する応答を検討した。OsMTP8.1の蓄積量はウエスタンブロット解析で行った。それらの検討により次のような主要な結果が得られた。1)OsMTP8.1をコードしている遺伝子を分離し,Saccharomyces cervisiaeでそれを発現させるとMn蓄量と耐性が強化する。2)OsMTP8.1とその転写産物は主にシュートで検出されるが,その発現濃度は過剰のMnが存在する部位で若干高い。2)OsMTP8.1が発現するとS.cervisiaeのMn蓄積と耐性が強化される。3)Mn供給量の増減に伴いOsMTP8.1蓄積量がそれぞれ徐々に増減少する。4)Mn-CDFをコードしているOsmtp8.1遺伝子はイネのシュートの液胞中へMnを隔離することによりMn耐性を与えている可能性が高い。
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
稲作  ,  植物の栄養障害  ,  生体防御と免疫系一般  ,  遺伝子発現 

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