抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,国際宇宙ステーションでは,地上から水を補給し,電気分解して生命維持のための酸素を得ているが,将来の長期のミッションでは,水の補給が期待できない。このため,人間が排出する二酸化炭素を,Sabatier反応を用いて,水とメタンに変換し,酸素の再生を行うことが有望視される。本稿は,JAXAでの著者らの研究を含め,この課題の研究の動向を紹介する。Sabatier反応にはBS(多角バレルスパッタリング)法で製造したチタニア担持粉末触媒が有効であることが知られているが,本研究では3次元網目構造の骨格表面に,粉末BS触媒を初めて固定した。研究では反応における微小重力の影響を調査し,またSabatier反応後のガス/水混相流からの回転式気液分離を調査している。水電解における気液2相系統の取り扱いについて,従来はアノード(O2発生部)から水供給しているが,JAXAは,逆にカソード側で循環させる水電解システムを研究している特徴がある。