抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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表層崩壊リアルタイムハザードシステムの構築に際して生じた課題と対策について述べる。当システムは,近年高精度の地形データや降雨データの入手が可能となり,リアルタイムでハザード情報を提供できるようになり,平成19年度から3カ年で「六甲山系土砂災害危険度予測システム」に適用し試験運用した。その後,豊岡市に適用するために課題とその克服を検討した。課題の1つは,北但層群における崩壊特性で,難透水層に関わる崩壊メカニズムへの対応であった。民家裏の急斜面地で層状構造が露出し,遮水層が地下水を集めて斜面中腹で湧水し崩壊する現象を呈した。これをモデルに反映させるために難透水層セルへの側方浸透を規制し,隣接する上部の水位の上昇を促す擬似的概念を考案して対応した。この対策の結果,崩壊地と安全率1以下の箇所との対応が改善された。