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J-GLOBAL ID：201402271715641114   整理番号：14A0805455

東京多摩地方南西部の都市近郊林における植物相の変遷-50年間のフロラリストの比較-

Changes in the flora of a suburban forest in the southwest Tama area, Tokyo, Japan: a comparison of the flora list over 50 years

著者 (4件)： 島田和則 (森林総合研 多摩森林科学園) ,  勝木俊雄 (森林総合研 多摩森林科学園) ,  岩本宏二郎 (森林総合研 多摩森林科学園) ,  大中みちる (森林総合研 多摩森林科学園)
資料名： 植生学会誌  (Vegetation Science)
巻： 31  号： 1  ページ： 71-84  発行年： 2014年06月25日 
JST資料番号： L4302A  ISSN： 1342-2448  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1.都市近郊林における植物相の現状や変遷を明らかにするために,多摩森林科学園(旧浅川実験林)において,過去に公表されたフロラリスト(草下・小林1953,林ほか1965),と現在のフロラリスト(勝木ほか2010)を比較し,50年間の変遷について分析した。2.その結果,過去にのみ記録された分類群は164,現在のみは141,両方で記録された分類群は626と,2割弱の分類群は入れ替わったが総出現分類群数は大きくは変わらなかった。3.過去にのみ記録された種は現在にのみ記録された種より希少種の割合が高く,現在のみの種は過去のみの種より外来種の割合が高く,質的に変化したことがわかった。生活型からみると,高木の増加,多年草の減少,散布型からみると,被食散布型の増加,水散布型の減少が特徴的であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *フローラ ,  個体群 ,  *都市郊外 ,  *森林 ,  都市化 ,  東京都 ,  外来種
準シソーラス用語： 希少種 ,  郊外 ,  *植物相 ,  *都市近郊林

分類 (1件)： 森林植物学  (FF02020E)

引用文献 (32件)：

• 浅野貞夫・桑原義晴編 1990. 日本山野草・樹木生態図鑑 シダ類・裸子植物・被子植物 (離弁花)編. 全国農村教育協会, 東京.
• 千葉県史研究財団編 2003. 千葉県の自然誌 別編 4 千葉県植物誌. 千葉県, 千葉.
• 林弥栄・小山芳太郎・小林義雄・井上浅五郎・峯尾林太郎・飯田重良. 1965. 浅川実験林内天然林の生態学的研究. 林業試験場研究報告, 177: 1-86.
• 平塚明・相津志穂美・島田直明 2004. 岩手県滝沢森林公園の植物相-2001年と1983年の比較-. 総合政策, 5: 299-311.
• 石田弘明・戸井可名子・武田義明・服部保. 2002. 大阪府千里丘陵一帯に残存する孤立二次林の樹林面積と種多様性,種組成の関係. 植生学会誌, 19: 83-94.

タイトルに関連する用語 (5件)： 東京 ,  多摩 ,  地方 ,  都市近郊 ,  植物相