文献

J-GLOBAL ID：201402272249545521   整理番号：13A1961865

Co_100-xIr_xスパッタ膜の異方性

Atomic layer stacking structure and negative uniaxial magnetocrystalline anisotropy of Co_100-xIr_x sputtered films

著者 (7件)： NOZAWA N. ,  SAITO S. ,  KIMURA T. ,  SHIBUYA K. ,  HOSHINO K. ,  HINATA S. ,  TAKAHASHI M.
資料名： Journal of the Magnetics Society of Japan  (Journal of the Magnetics Society of Japan)
巻： 37  号： 3-2  ページ： 183-189 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： Z0944A  ISSN： 1882-2924  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 負一軸磁気結晶異方性(K_u)は原子層積層構造に対するCo_100-xIr_x薄膜の多様な組成に対して評価された。600°Cの基板温度(T_sub)で作製された純粋Co膜は6.1×10⁶erg/cm³の正K_uを持つことが分かった。xが増加すると,K_uの記号は正から負に変化し,負K_uはT_sub=600°Cで作製された膜でx=20原子%付近でー9.6×10⁶erg/cm³の最大値となった。Irをさらに増やすと,x=50原子%より上で0になる負K_uの絶対値が減少した。X線回折分析と走査型透過電子顕微鏡は,Co_100-xIr_x膜の原子層積層構造はIr含有量を増やした場合に-A-B-A-B-(hcp)から-A-B-C-A-B-C(fcc)積層に変化することを明らかにした。さらに,Co₈₀Ir₂₀粒子は純粋のCoおよび純粋のIr層近傍で2種類のランダム配置組成変調原子層で構成されることを明らかにし,その上で,CoとCo₅₀Ir₅₀は不規則構造を持つ。今回,従来の規則構造とは異なる超格子回折により原子層状構造に関する新しい視点を検討した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： コバルト合金 ,  イリジウム含有合金 ,  磁気異方性 ,  *スパッタ蒸着 ,  *蒸着膜 ,  *磁性薄膜 ,  積層構造 ,  一軸磁気異方性 ,  *磁性合金

分類 (2件)： 薄膜成長技術・装置  (BK14020I) ,  電子・磁気・光学記録  (NC06020F)

引用文献 (22件)：

• 1) A. Hashimoto, S. Saito, and M. Takahashi: J. Appl. Phys., 99, 08Q907 (2006).
• 2) A. Hashimoto, S. Saito, and M. Takahashi: J. Magn. Soc. Jpn., 30, 135 (2006).
• 3) M. Takahashi and S. Saito: J. Magn. Magn. Mater., 320, 2868 (2008).
• 4) M. Takahashi, M. Tsunoda, and S. Saito: J. Magn. Magn. Mater., 321, 539 (2009).
• 5) K. Yoshida, M. Yokoe, Y. Ishikawa, and Y. Kanai: IEEE Trans. Magn., 46, 2466 (2010).

タイトルに関連する用語 (2件)： スパッタ膜 ,  異方性