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J-GLOBAL ID：201402274205746646   整理番号：14A1263596

森林流域から流出する放射性セシウムの調査法

Methods of assessing radiocesium runoff from forested watersheds

著者 (4件)： 小林政広 (森林総合研) ,  坪山良夫 (森林総合研) ,  篠宮佳樹 (森林総合研 東北支所) ,  池田重人 (森林総合研)
資料名： 森林総合研究所研究報告  (Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute)
巻： 13  号： 3  ページ： 147-154  発行年： 2014年09月 
JST資料番号： F0976B  ISSN： 0916-4405  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福島原発事故由来の放射性セシウムの森林流域からの流出を明らかにするために福島県内6カ所の森林で行った調査の方法を紹介する。渓流水中の放射性セシウムは,主に増水したときに発生する懸濁物質に含まれた形態(懸濁態)で流出することが想定されたため,原水での測定で放射性セシウムが検出された試料については濾過後に再度測定して懸濁態の寄与を明らかにした。また,流出水中の放射性セシウム濃度は濁度と明瞭な相関があることを利用し,濁度と流量を連続測定することで一定期間の放射性セシウム流出量を推定する方法も示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *流域 ,  流出 ,  *セシウム同位体 ,  *放射性同位体 ,  調査 ,  原子炉事故 ,  懸濁物質 ,  流量 ,  混濁度 ,  東電福島第一原子力発電所事故 ,  *セシウム放射性同位体
準シソーラス用語： 渓流水 ,  *森林流域 ,  福島原発事故 ,  *放射性セシウム

分類 (2件)： 森林保育  (FF03040H) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (17件)：

• Fujii, K., Ikeda, S., Akama, A, Komatsu, M., Takahashi, M., and Kaneko, S. (2014) Vertical migration of radiocesium and clay mineral composition in five forest soils contaminated by the Fukushima nuclear accident, Soil Sci. and Plant Nutr. (2014), DOI:10.1080/00380768.2014.926781
• 金子真司・外崎真理雄・清野嘉之・池田重人・黒田克史・田中浩・川崎達郎・齋藤哲・梶本卓也・阿部真・杉田久志・矢崎健一・太田敬之・三浦覚・大貫靖浩・阪田匡司・篠宮佳樹(2012)東京電力福島原子力発電所事故による森林放射能汚染の実態調査.関東森林研究 63-(1), 97-100.
• 金子真司・高橋正通・池田重人・赤間亮夫 (2014) 福島原発事故による森林生態系における放射性セシウム汚染とその動態,日土肥誌, 85(2), 86-89
• 環境省 (2011) “平成23 年度公共用水域放射性物質モニタリング調査結果( まとめ)” , http://www.env.go.jp/ jishin/monitoring/results_r-pw-h23.html.
• 北島枝織・畠山雅人・土屋貴史・保高徹生 (2013) 高濃度懸濁物質を含む環境水中の放射性セシウム定量へのゲル化法の適用, 分析化学, 62, 513-519.

タイトルに関連する用語 (4件)： 森林流域 ,  流出 ,  放射性セシウム ,  調査