抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,直流マイクログリッド(DCMG)を導入することによるCO
2排出量削減効果をシミュレーションにより評価する。また,著者らの開発したEMSの効果を評価するために,EMSを使用せずに,単純なタイマ動作をするDCMGならびにAC設備で実現したMGとも比較する。DCMG内の各設備の運転は,電力需要予測とPV出力予測に基づく前日計画,ならびに前日計画に基づくリアルタイム運用の2段階で管理されている。このとき,各種予測情報には予測誤差が含まれ,これが原因で計画通りに各設備を運用できずCO
2排出量削減効果が低下してしまう状況も考えられる。これに対し,著者らは,特に予測誤差が大きいと考えられるPV出力予測を単一のものとして扱うのではなく,複数の予測シナリオを発生確率とともに生成し,CO
2排出量の期待値が最少となるような前日計画手法を提案してきた。提案手法では,DCMGを直流回路としてモデル化し,CO
2排出量の期待値を最小化する最適化問題を解くことで前日計画を策定する。今回,EMSを実装したDCMGによるCO
2排出量削減効果を試算し,EMSを実装しない場合,ならびにAC設備によってMGを構成した場合を対象として比較を行った。その結果,どちらの場合と比較しても,著者の提案するDCMGの方がCO
2排出量削減効果が高いことがわかった。