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J-GLOBAL ID:201402278975821005   整理番号:14A0776424

一次元ロジウム(I)-セミキノナート錯体における双安定多機能性及び切り替え可能な強い強磁性-反強磁性結合

Bistable Multifunctionality and Switchable Strong Ferromagnetic-to-Antiferromagnetic Coupling in a One-Dimensional Rhodium(I)-Semiquinonato Complex
著者 (13件):
資料名:
巻: 136  号: 19  ページ: 7026-7037  発行年: 2014年05月14日 
JST資料番号: C0254A  ISSN: 0002-7863  CODEN: JACSAT  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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一次元ロジウム(I)-セミキノナート錯体,[Rh(3,6-DBSQ-4,5-(MeO)2(CO)2](3,3,6-DBSQ-4,5-(MeO)2・-=3,6-ジ-tert-ブチル-4,5-ジメトキシ-1,2-ベンゾセミキノンアニオンラジカル),を合成し,その性質を熱容量,結晶構造,紫外可視近赤外及び中赤外スペクトル,磁気的及び電気的性質の測定及び密度汎関数法計算に基づいて包括的に論じた。3は錯体分子がねじれた形で積層した中性一次元鎖(Rh-Rh結合距離=3.0796(4)及び3.1054(4)Å(226K))を形成していることが分かった。また,3は228~207Kの温度範囲で前例のない双安定的磁気的及び電気的性質を示した。観測された双安定性は一次の相転移を介する熱的ヒステリシスに由来し,この転移に伴って鎖間のC-H...O水素結合相手が交換することを示した。錯体分子間の重なりが大きく,低温相の磁気的性質は異常に強い強磁性体相互作用で表せた。さらに,一次元鎖間の磁気的相互作用により,室温ではヒステリシスを伴って強磁性体相から反強磁性体相に転移することが分かった。電気伝導度の温度依存性も一次の相転移を介して明確なヒステリシスを示した。また,低温強磁性体相は比較的弱い圧力(1.3kバール)を印加することにより室温でも安定に存在し,3の多機能性を外部摂動によって制御することが可能であることを示した。
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
白金族元素の錯体  ,  遷移金属元素(鉄族元素を除く)の錯体の結晶構造  ,  相転移・臨界現象一般  ,  その他の無機化合物の磁性 

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