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J-GLOBAL ID：201402279193787181   整理番号：14A0907773

細孔性錯体を用いた結晶化を必要としない結晶構造解析法の開発

Development of the Crystallization-free Crystallography Method Using Porous Complexes

著者 (1件)： 猪熊泰英 (東大 大学院工学系研究科)
資料名： Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry  (Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry)
巻： 63  ページ： 29-37  発行年： 2014年05月31日 
JST資料番号： L7014A  ISSN： 1882-6954  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 従来結晶構造解析に必要な結晶化が困難であった化合物が,細孔性錯体の中に取り込むことにより,X線回折が可能な状態にすることができる方法を開発した。まず細孔性錯体内の溶液反応,ホスト-ゲスト化学についてX線回折により可視化することができることを示した。次に結晶スポンジ法によるX線結晶構造解析における,最適な結晶スポンジの選定,微量化合物解析のためのセッティング,結晶形状について述べ,実際のナノグラム量の結晶構造解析例を示した。これらの適用範囲を拡大した例も示し,HPLCによる分離と結晶スポンジによる単結晶構造解析を組み合わせた方法の紹介および今後の展望と課題について示した。

シソーラス用語： *結晶構造解析 ,  結晶化 ,  結晶構造 ,  *X線回折 ,  *多孔質体 ,  パラジウム錯体 ,  亜鉛錯体 ,  *包接化合物 ,  高速液体クロマトグラフィー ,  *遷移金属錯体 ,  *試料調製 ,  浸漬

分類 (3件)： 分析化学一般  (CC02010H) ,  結晶学一般  (BK05010Z) ,  その他の物理分析  (CC03014E)

引用文献 (21件)：

• Y. Inokuma, S. Yoshioka, J. Ariyoshi, T. Arai, Y. Hitora, K. Takada, S. Matsunaga, K. Rissanen, M. Fujita, Nature, 495, 461 (2013).
• S. Kitagawa, R. Kitaura, S. Noro, Angew. Chem. Int. Ed., 43, 2334 (2004).
• O. M. Yaghi, M. O'Keeffe, N. W. Ockwig, H. K. Chae, M. Eddaoudi, J. Kim, Nature, 423, 705 (2003).
• S. R. Batten, R. Robson, Angew. Chem. Int. Ed., 37, 1460 (1998).
• G. Férey, Chem. Soc. Rev., 37, 191 (2008).

タイトルに関連する用語 (5件)： 細孔 ,  錯体 ,  結晶化 ,  結晶構造解析 ,  開発