抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食の生産管理の視点から,スーパーマーケットや飲食店で提供される食材に関しては,賞味期限や消費期限の管理,産地情報管理,衛生管理,食物アレルゲンの検査およびその管理など,最終消費者の健康や安全・安心に関わる項目の管理は徹底されてしかるべきである。しかし,産地や食材の偽装,消費期限切れの食材の利用などの手口によって,最終消費者の健康および安心・安全を脅かす事例が近年頻発している。本稿では,2013年10月22日に発覚した高級ホテルのレストランに端を発した食の偽装問題に対して,代表的なソーシャル・ネットワーキング・サービスの一つであるTwitterと新聞各紙とにおいて,どのような反応を示したのか,その違いを明らかにすることを目的として,各々のテキスト・データを用いて同時テキスト分析を行った。同時テキスト分析とは,複数の情報源から成るテキスト・データを混在させたまま分析することである。1)生データの収集,2)分析用データ行列の作成,3)同時テキスト分析,4)分析の結果の読み取りと特徴的な話題の抽出,の手順で行った。データの収集期間は,2013年10月12日~11月11日までの31日とし,新聞記事データは,大手五紙(朝日,産経,日経,毎日,読売)の提供する有料データベースから取得した。分析の結果,Twitter上では,有名スーパーやマスコミの報道姿勢を批判するツイートが多かったのに対し,新聞記事ではこの問題がほとんど記事にされていない事が明らかになった。また,Twitterでは事実と異なる出来事が拡散されている事も確認できた。