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J-GLOBAL ID：201402282321665389   整理番号：14A0744028

樋門のゲート操作台・門柱部のコンクリートの凍害劣化診断に関する研究

Study on Frost Damage Diagnosis for Concrete Control Platform and Gate Post of Sluices

著者 (3件)： 内藤勲 (土木研 寒地土木研) ,  島多昭典 (土木研 寒地土木研) ,  渡邊尚宏 (土木研 寒地土木研)
資料名： 寒地土木研究所月報  (土木研究所寒地土木研究所月報)
号： 733  ページ： 2-12  発行年： 2014年06月10日 
JST資料番号： G0057A  ISSN： 1881-0497  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 積雪寒冷地の樋門コンクリートは,冬期の厳しい環境条件により,凍害劣化による損傷が多く見られる。特に樋門の操作台は,その形状から凍害劣化を受け易く,他の部位に比べて損傷が著しい。しかし,このような損傷が生じ易い部位における凍害劣化の程度や損傷範囲を的確に判断する診断技術が確立していないことから,適切な補修範囲の設定がなされていないため,補修が施されても再劣化が生じている事例は多い。このことから,本研究では,樋門のゲート操作台・門柱部のコンクリートの凍害劣化による特徴的な損傷事例を抽出して,事例毎の凍害劣化の原因とメカニズムを分析し,劣化診断に必要な着眼点を整理した。また,ゲート操作台・門柱部のコンクリートの凍害劣化程度を超音波法によって測定し,診断結果から得られた補修範囲と一般的な補修設計における断面修復工の補修範囲との比較を行った。その結果,ゲート操作台・門柱部のコンクリートの凍害劣化の程度を超音波法で測定することにより,補修設計値の精度向上が可能であることを確認した。さらに,ゲート操作台の補修後の凍害による再劣化防止対策として,滞水防止と水分浸透防止を併用した対策の提案を行った。(著者抄録)

シソーラス用語： *積雪寒冷地 ,  *コンクリート ,  水路 ,  *凍害 ,  劣化 ,  損傷 ,  *診断 ,  超音波 ,  非破壊検査
準シソーラス用語： *樋門 ,  *補修

分類 (3件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  雪氷工学,寒中工事  (RC03000S) ,  非破壊試験  (HB02030F)

引用文献 (9件)：

• 内藤勲, 田口史雄, 石谷隆始, 畠秀樹, 出合寿勇 : 河川樋門コンクリートの凍害劣化と再劣化に関する調査, 寒地土木研究所月報第678号, pp.17-26, 2009.11
• Isao Naitoh, Fumio Taguchi : A study on Redeterioration of Surface-coated Sluice Structures due to Frost Damage, 7th International Conference on Fracture Mechanics of Concrete and Concrete Structures & Post-Conference Workshops (FraM-CoS7), 2010.5
• 内藤勲, 田口史雄, 畠秀樹 : 補修したコンクリート構造物の凍害による再劣化診断手法に関する検討, 土木学会第66回年次学術講演会論文集, V-072, 2011.9
• 遠藤裕丈, 田口史雄, 林田宏 : コンクリート部材の凍害診断への表面走査法の適用に関する研究, 第55回北海道開発技術研究発表会, FY-2-6, 2012.2
• 安田裕一, 窪田康一, 内藤勲 : 滞水防止策による樋門操作台の凍害劣化対策の検討, 第55回北海道開発技術研究発表会, IK-3-9, 2012.2

タイトルに関連する用語 (7件)： 樋門 ,  ゲート ,  操作台 ,  コンクリート ,  凍害 ,  劣化診断 ,  研究