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J-GLOBAL ID:201402285050309726   整理番号:14A1062557

境界で起こるプロセスに注目して河川生態系を理解する 河川食物網解析における同位体天然存在比の利用:放射性炭素14を中心とした研究のレビューと展望

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巻: 64  号:ページ: 133-142  発行年: 2014年07月30日 
JST資料番号: G0845B  ISSN: 0021-5007  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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食物網研究は生態学の中心的課題の1つである。陸域と水域の資源が混合する複雑な河川生態系において,捕食・被食関係を介した物質やエネルギーの流れを明らかにするために,各種生元素の同位体比は強力なツールとなる。本稿では,近年研究が進んでいる生物の放射性炭素14天然存在比(Δ14C)を測定する手法を中心とした,同位体手法の応用事例を紹介する。14Cは半減期5,730年の放射性核種であり,年代測定や生態系の炭素滞留時間を推定するツールとして注目されている。一方,河川食物網に対する陸域・水域由来資源の相対的な貢献度を推定するためにも,14Cは有効なツールとなりうることが近年明らかになってきた。なぜなら河川を含む流域内には,大気CO2から地圏へと隔離された14C年代の古い炭素リザーバーが,複数存在するからである。このような炭素リザーバーの多くは,現世の大気CO2とは異なるΔ14C値をもち,たとえば食物網のソース推定などに応用することができる。また,既に大きく研究の進んでいる炭素安定同位体比(δ13C)や他の生元素の安定同位体比,あるいは近年開発が進んでいる化合物レベルの同位体分析と14C測定とを組み合わせることで,従来分けることのできなかったソースを分けられるようになり,物質やエネルギーの詳細な流れの解明につながることが期待される。このことは,本特集号のテーマである「流域における境界研究」に対しても,大きなブレイクスルーをもたらす可能性をもっている。(著者抄録)
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分類 (2件):
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生態系  ,  同位体存在比,質量スペクトル 
引用文献 (63件):
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