抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
PID制御は,パラメータによって制御性能が大きく左右されることから,パラメータの決定が非常に重要である。しかしながら,制御対象の多くは,高次遅れ系であったり,不確かさを有しているため,パラメータの調整は容易ではない。従来法の調整法は,制御パラメータの算出に制御対象のシステムパラメータを必要としていた。これに対し,閉ループデータから直接的に制御パラメータを算出する手法が注目を集めている。この手法では1回の実験データから制御パラメータを直接的に算出できるため,計算コストの大幅な削減が期待できる。そこで,本論文では,一般化最小分散制御(GMVC)則に基づく,閉ループデータを用いたPID制御系の直接的設計法を提案した。本手法では,1回の閉ループデータからPIDゲインを直接的に算出することができる。また,唯一の可調整パラメータによって,閉ループ系の目標値追従性や安定性を考慮したPID制御系が設計できる。数値シミュレーションと実機実験よって,本手法の有効性を検証した。