抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東京湾岸の埋め立てと丘陵地の宅地造成について,国土地理院公開データ(全国都道府県市町村別面積調,地勢図,土地条件図と土地条件データ)を用い,高度成長期以来の空間分布と推移を年単位で定量的に明らかにした。埋め立ては江戸時代に始まったが小規模であり,本格的には1960年代以降で,2009年には総面積187km
2に達した。工業用地,港湾・空港,住宅団地など多方面に利用されている。現在,埋め立てはほとんど行われず,憩いの場としての地形改変がされている程度である。丘陵地の人工改変は関東大震災以降だが,本格的には1960年代以降で,1970年代前半にピークになった。盛り土と切り土を組み合わせて平坦化地する地形改変が主である。地形改変地によって,埋立地では埋め立てに用いた廃棄物や浚渫土砂中の有害物質による土壌汚染や水質汚染,地盤沈下,液状化などの災害が,丘陵地では降雨に伴う表層流の急激な流出などによる水害や斜面崩壊および地震による崖崩れなどの災害が起こり得る。