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J-GLOBAL ID：201402288461410583   整理番号：14A1140300

アルカンチオール自己組織化単分子膜の電子状態と励起電子ダイナミクス

Electronic States and Excited Electron Dynamics for Alkanethiolate SAM

著者 (10件)： 江口豊明 ((独) 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(ERATO) 中嶋ナノクラスター集積制御プロジェクト) ,  江口豊明 (慶應義塾大学理工学部) ,  中谷真人 ((独) 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(ERATO) 中嶋ナノクラスター集積制御プロジェクト) ,  中谷真人 (慶應義塾大学理工学部) ,  渋田昌弘 ((独) 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(ERATO) 中嶋ナノクラスター集積制御プロジェクト) ,  渋田昌弘 (慶應義塾大学理工学部) ,  平田直之 ((独) 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(ERATO) 中嶋ナノクラスター集積制御プロジェクト) ,  平田直之 (慶應義塾大学理工学部) ,  中嶋敦 ((独) 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(ERATO) 中嶋ナノクラスター集積制御プロジェクト) ,  中嶋敦 (慶應義塾大学理工学部)
資料名： 表面科学  (JSSSJ)
巻： 35  号： 8  ページ： 432-437 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： F0940B  ISSN： 0388-5321  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 分子スケールの幾何形状で会合したアルカンチオラートの自己組織化単一層(SAMs)の電子構造を2つのタイプの走査型トンネル分光法(STS),即ち,電流-電圧(I/V)と距離-電圧(z/V)分光法を組み合わせて評価した。STSスペクトルではアルキル鎖とSAM/Au界面から生じる電子状態に加えて,真空ギャップで形成される鏡像ポテンシャル状態をはっきりと認めた。その結果,著者らの二光子光電子放出分光法(2PPES)の測定とよく一致する。更に,時間および角度分解2PPES,を用いることによって,IPSで励起した電子はAu基板から十分分離して,SAMの優れた絶縁特性のために100psオーダーの非常に長い寿命を有している事が分かった。その寿命はアルキル鎖の長さを長くしたり,基板温度を低下することによって伸ばす事ができて,その事は電子分離の程度は分子層の設計によって正確に制御できる事を示唆している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *チオール ,  *自己組織化 ,  *電子状態 ,  *電子 ,  *鏡像ポテンシャル ,  二光子放出 ,  光電子分光法 ,  角度分解分光法 ,  時間分解分光法 ,  アルキル基 ,  鎖長効果 ,  電荷分離 ,  電流電圧特性
準シソーラス用語： *アルカンチオール ,  角度分解光電子分光 ,  光電子放出分光法 ,  *単分子膜 ,  *励起電子

分類 (2件)： 表面の電子構造  (BM02080J) ,  界面化学一般  (CB12010J)

引用文献 (22件)：

• 1) A. Ulman: Chem. Rev. 96, 1533 (1996).
• 2) F. Schreiber: Prog. Surf. Sci. 65, 151 (2000).
• 3) J.C. Love, L.A. Estroff, J.K. Kriebel, R.G. Nuzzo and G.M. Whitesides: Chem. Rev. 105, 1103 (2005).
• 4) P. Maksymovych, O. Voznyy, D.B. Dougherty, D.C. Sorescu and J.T. Yates, Jr.: Prog. Surf. Sci. 85, 206 (2010).
• 5) M. Mitsui, S. Nagaoka, T. Matsumoto and A. Nakajima: J. Phys. Chem. B 110, 2968 (2006).

タイトルに関連する用語 (5件)： アルカンチオール ,  自己組織化単分子膜 ,  電子状態 ,  励起 ,  電子ダイナミクス