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J-GLOBAL ID：201402290903960027   整理番号：14A0745646

グラフェンオキシド上のリゾチームの強くて選択的な吸着

Strong and Selective Adsorption of Lysozyme on Graphene Oxide

著者 (9件)： LI Shanghao (Univ. Miami, Florida, USA) ,  MULLOOR Jerome J. (Univ. Miami, Florida, USA) ,  WANG Lingyu (Univ. Miami, Florida, USA) ,  JI Yiwen (Univ. Miami, Florida, USA) ,  MULLOOR Catherine J. (Univ. Miami, Florida, USA) ,  MICIC Miodrag (Cerritos Coll., California, USA) ,  MICIC Miodrag (MP Biomedicals LLC, California, USA) ,  ORBULESCU Jhony (MP Biomedicals LLC, California, USA) ,  LEBLANC Roger M. (Univ. Miami, Florida, USA)
資料名： ACS Applied Materials & Interfaces  (ACS Applied Materials & Interfaces)
巻： 6  号： 8  ページ： 5704-5712  発行年： 2014年04月23日 
JST資料番号： W2329A  ISSN： 1944-8244  CODEN： AAMICK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： リゾチームとグラフェンオキシド(GO)の相互作用を調べ,体液からのリゾチームの選択的吸着と分離へのこの相互作用の応用を検討した。単層GOを超音波照射下で分散させた水溶液を用いて卵白リゾチームの吸着実験を行った。ウシ及びヒト血清アルブミンなどの他の蛋白質に比べてリゾチームに対してGOはより大きな蛍光消光効果を示したことからGOとリゾチームの間の相互作用は特に強いことが分かった。pH5.6~12にて測定したζ電位と動的光散乱からGOとリゾチームの間の相互作用は主に静電相互作用であることが分かった。AFM形態観察からGO表面にリゾチームが直接吸着していることを確証した。遠心分離により分散液から回収したGOにpH11.5のNaOH水溶液を加え,次いでCaCl₂にてGOを沈殿させることによりGO表面からリゾチームを分離することができた。またGOとリゾチームの間の静電相互作用が強いので,リゾチームとオボアルブミン,ウシまたはヒト血清アルブミンとの二成分または三成分混合物からリゾチームのみをGO吸着により選択的に分離することができた。ヒト乳,唾液,尿などの体液,特に白血病,サルコイドーシスなどの患者の体液に多く含まれるリゾチームをGO吸着により容易にしかも選択的に分離できる可能性があることから,体液中の微量蛋白質を分析し,診断する際の障害となり得るリゾチームの選択的除去にGOを応用できることを示唆した。

シソーラス用語： *酸化物 ,  *炭素材 ,  *リゾチーム ,  *吸着 ,  分子間相互作用 ,  体液 ,  遠心分離 ,  分離 ,  血清アルブミン ,  卵白アルブミン ,  消光 ,  ζ電位 ,  動的光散乱 ,  *静電相互作用 ,  原子間力顕微鏡 ,  ウシ血清アルブミン ,  ヒト血清アルブミン ,  蛍光消光 ,  静電吸着 ,  *選択吸着 ,  *卵白リゾチーム ,  *酸化グラフェン
準シソーラス用語： AFM【顕微鏡】 ,  オボアルブミン ,  *グラフェンオキシド ,  吸着分離

分類 (3件)： 蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N) ,  炭素とその化合物  (YB02060D) ,  各種物理的手法  (CC01030W)

タイトルに関連する用語 (3件)： グラフェンオキシド ,  リゾチーム ,  吸着