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J-GLOBAL ID:201402291200570940   整理番号:14A0324492

口腔扁平上皮癌の癌領域と間質領域のホスファチジルコリン(16:0/16:1)とホスファチジルコリン(18:1/20:4)の視覚化による識別のためのイメージング質量分析

Imaging mass spectrometry distinguished the cancer and stromal regions of oral squamous cell carcinoma by visualizing phosphatidylcholine (16:0/16:1) and phosphatidylcholine (18:1/20:4)
著者 (8件):
資料名:
巻: 406  号:ページ: 1307-1316  発行年: 2014年02月 
JST資料番号: E0425B  ISSN: 1618-2642  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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大部分の口腔癌は,口腔扁平上皮癌(OSCC)である。OSCCの解剖学的特徴が,ヘマトキシリンとエオシンによって組織化学的に評価されてきた。しかし,癌と間質領域の間の境界は,不明瞭で,癌と間質領域の大部分が外科的に切除される。切除される間質部を低減し,口腔機能を維持するために,新たな診断法が必要である。本研究で筆者らは,イメージング質量分析(IMS)によって視覚化される生体分子の分布に基づく境界の明確な識別を試みた。IMSデータセット中の11種のシグナル強度が癌と間質領域間で顕著に異なり(p<0.01),m/z 770.5とm/z 846.6の2つのシグナルがそれぞれの領域に分布し,明瞭な境界が明らかにされた。タンデム質量分析(MS/MS)が,これらのシグナルを癌領域中のm/z 770.5でのホスファチジルコリン(PC)(16:0/16:1),及び間質領域中のm/z 846.6でのPC(18:1/20:4)として同定した。また,間質領域でアラキドン酸を含有するPC化学種の分布は,癌の浸潤によって引き起こされる炎症に応答するリンパ球の蓄積を示唆する。以上をまとめると,OSCCsの癌領域と間質領域が,これらのOC化学種を利用して明確に識別され,この分子の同定が癌の浸潤機構の解明に重要な情報を与える。Copyright 2013 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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腫ようの化学・生化学・病理学  ,  有機化合物の物理分析  ,  生物学的機能 
物質索引 (4件):
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引用文献 (39件):
  • Jakobsson PA, Eneroth CM, Killander D et al (1973) Histologic classification and grading of malignancy in carcinoma of the larynx. Acta Radiol Ther Phys Biol 12(1):1-8
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