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J-GLOBAL ID：201402292251747566   整理番号：14A0166287

オートクレーブ養生したOPC-γ-C₂S-ケイ石微粉末系ペースト,モルタルおよびコンクリートの耐酸性に関する研究

STUDY ON THE SULFURIC ACID RESISTANCE OF PASTE, MORTAR AND CONCRETE USING OPC-γ-C₂S-QUARTZ WITH AUTOCLAVED CURING

著者 (4件)： 斎藤豪 (新潟大学 工学部建設学科) ,  大即信明 (東京工業大学 大学院理工学研究科) ,  圓谷百合子 ((株)東芝) ,  早川康之 (日本コンクリート工業(株))
資料名： 土木学会論文集 E2(材料・コンクリート構造)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. E2 (Materials and Concrete Structures) (Web))
巻： 69  号： 4  ページ： 348-360 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： U0203A  ISSN： 2185-6567  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,オートクレーブ養生したOPC-γ-C₂S-ケイ石微粉末系材料(Q)の耐酸性能を評価した.その際,主に試験前後の生成物の変化や試験後の2次生成物に着目することで,耐酸性を有した材料設計における劣化抑制メカニズムの解明を試みた.その結果,粉体中のγ-C₂SおよびQの置換率を40%および50%とした供試体は,OPCのみを使用した供試体と比較して約84%質量減少を抑える結果を得た.これは,オートクレーブ養生により供試体表面に生成したトバモライトや未反応で残存したγ-C₂Sが酸により変質して,供試体表面にシリカゲルや低Ca/Si比のC-S-Hゲルを生成し,その後の硫酸イオンの浸透を抑制したためと考察した.また,実験室における耐酸試験と実環境における暴露試験が同様の傾向を示したことから,実験室における耐酸試験の有用性が示された.(著者抄録)

シソーラス用語： コンクリート ,  蒸気養生 ,  セメントモルタル ,  ペースト ,  試験 ,  *ポルトランドセメント ,  珪石 ,  微粉体 ,  反応生成物 ,  曝露試験 ,  *ケイ酸カルシウム ,  γ相 ,  シリカゲル ,  珪酸塩鉱物 ,  結合材料 ,  材料設計 ,  硫酸イオン ,  *耐硫酸塩性
準シソーラス用語： *γ-C2S ,  オートクレーブ養生 ,  けい石微粉末 ,  トバモライト ,  耐酸試験 ,  耐硫酸性 ,  *普通ポルトランドセメント

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  その他の石材  (YC05070M)

引用文献 (17件)：

• 1) 松浦将行:東京都区における計画的,効率的な下水道管渠の再構築,土木学会誌,特集「社会資本へのアッセトマネジメント導入に向けて」,Vol. 89,No. 8,pp. 027-029,2004.
• 2) 土木学会:コンクリートの化学的浸食・溶脱に関する研究の現状,コンクリート技術シリーズ,No. 53,pp. 18-25,2003.
• 3) 吉田夏樹,松浪良夫,永山勝,坂井悦郎:硫酸塩を含む土壌に建築された住宅基礎コンクリートの劣化,セメント・コンクリート論文集,No. 61,pp. 270-275,2007.
• 4) 渡邉賢三,横関康祐,芦沢良一,坂田昇:γ-2CaO·SiO₂を用いたコンクリートの力学特性と耐久性能,コンクリート工学年次論文集,Vol. 26,No. 1,pp. 735-740,2004.
• 5) 盛岡実,樋口隆行:γ-2CaO·SiO₂の中性化抑制効果とその機構,セメント・コンクリート論文集,No. 57,pp. 23-29,2003.

タイトルに関連する用語 (8件)： オートクレーブ養生 ,  ケイ石 ,  微粉末 ,  ペースト ,  モルタル ,  コンクリート ,  耐酸性 ,  研究