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J-GLOBAL ID：201402292557269897   整理番号：14A0088220

塩化物イオンによるセメント硬化体の変質および物質透過性

著者 (5件)： 城ケ崎雄太 (北大 大学院工学院) ,  横田弘 (北大 大学院工学研究院) ,  橋本勝文 (北大 大学院工学研究院) ,  佐藤靖彦 (北大 大学院工学研究院) ,  三浦泰人 (名古屋大 大学院工学研究科)
資料名： コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集  (Proceedings of the Concrete Structure Scenarios, JSMS)
巻： 13  ページ： 71-76  発行年： 2013年11月08日 
JST資料番号： L6941A  ISSN： 1346-7492  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 塩化物イオンを含む水溶液に浸透させたモルタル試験片に対し,微小拡散セル試験,粉末X線回折(XRD),熱分析,水銀圧入式ポロシメータ(MIP)によって塩化物イオンの実効拡散係数の変化,セメント水和物の変質,空隙構造の変化を調べた。特に空隙の連続性の評価方法を考慮した。この結果,以下のようなことが分かった。1)塩化ナトリウム水溶液,塩化カルシウム水溶液にセメント硬化体を浸漬させると,塩化物イオンの浸透に伴い,Friedel氏塩(F塩)が生成し,長期にわたる浸漬によってF塩の分解が進む。2)拡散係数,累積空隙率,水銀排出量の増加は,イオン交換水,塩化ナトリウム水溶液に浸漬させた場合と,塩化カルシウム水溶液に浸漬させた場合とでは異なる。

シソーラス用語： 浸食 ,  セメント ,  水和物 ,  細孔構造 ,  拡散係数 ,  *アニオン ,  *硬化物 ,  モルタル ,  X線回折 ,  熱分析 ,  計測 ,  多孔性 ,  塩化ナトリウム ,  塩化カルシウム ,  浸漬 ,  空隙率 ,  水 ,  *性質 ,  *セメント硬化体 ,  *塩化物イオン ,  水銀圧入法 ,  粉末X線回折
準シソーラス用語： イオン交換水 ,  セメント水和物 ,  ポロシティ ,  化学的侵食 ,  空隙構造 ,  実効拡散係数 ,  *透過性

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (6件)：

• 浅賀喜与志ほか:粒径をそろえた各種ポルトランドセメントの水和反応と硬化体組織,セメント・コンクリート論文集,No.54,pp.8-14,2000
• 吉田亮,岸利治:水銀圧入過程における内部空気泡の関与と水銀圧入の有効圧力範囲に関する研究,セメント・コンクリート論文集,No.60,pp.68-75,2007
• 斎藤豪ほか:水銀圧入式ポロシメータの加圧減圧履歴曲線を用いたモルタル供試体の空げき連続性評価の検討,Journal of the Society of Inorganic Materials,Japan,Vol.16,pp.158-164,2009
• Hashimoto, K. et al. : Application of Electrical Treatment to Alteration of Cementitious Material due to Leaching , Journal of Advanced Concrete Technology, Vol. 11, pp. 108-118, 2013
• 土木学会編:コンクリートの化学的侵食・溶脱に関する研究の現状,コンクリート技術シリーズ,No.53,2003

タイトルに関連する用語 (5件)： 塩化物イオン ,  セメント硬化体 ,  変質 ,  物質 ,  透過性