文献

J-GLOBAL ID：201402293261860405   整理番号：14A0099913

2011年東北地方太平洋沖地震における埼玉県鴻巣市中心市街地の屋根瓦被害

著者 (1件)： 新井健司 (上武大 経営情報)
資料名： 地震ジャーナル  (Earthquake Journal)
号： 56  ページ： 23-31  発行年： 2013年12月20日 
JST資料番号： L0003A  ISSN： 0912-5779  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災では,揺れに強いとされる洪積台地上の建物で屋根瓦被害が多く見られた。本稿では,埼玉県鴻巣市の市街地における屋根瓦被害の実態を調査した結果とその特異性について報告し,原因を考察した。調査は,市へのブルーシート申請に基づいて行った。被害は市中心街地に集中したが,ここは大宮台地北端に位置する島状台地である。被害分布と表層地質の間には相関が認められず,深部の基盤条件によったものと考えられる。鴻巣市の地下には日本海拡大時に形成された2個のハーフグラーベンが見られ,また,近傍に逆断層運動の際にせり上がったとみなされる吉見丘陵がある。こうした基盤構造によって短周期波が増幅された可能性が考えられる。

シソーラス用語： *大地震 ,  *埼玉県 ,  市街地 ,  *瓦 ,  *損害 ,  構造 ,  衝上断層 ,  *地震動 ,  表層構造 ,  *震災
準シソーラス用語： *2011年東北地方太平洋沖地震 ,  基盤構造 ,  短周期地震動 ,  *鴻巣市

分類 (2件)： 地震学一般  (DC03020A) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (8件)：

• 萩原幸男・村田一郎・田島広一・長沢 工・井筒屋貞勝・大久保修平 (1986) : 活断層の重力調査 (1)-1931年西埼玉地震の震源断層の検出-, 地震研究所彙報, 61, 563-586.
• 萩原幸男・長沢 工・井筒屋貞勝・小竹美子・大久保修平 (1987) : 活断層の重力調査(2)-関東山地北東縁における断層群の検出-, 地震研究所彙報, 62, 311-327.
• 市口恒雄・松村正三 (2012) : 地震動の周期に依存した建物被害と新たな課題, 科学技術動向, 5・6月号, 21-25.
• 鴻巣市 (2011) : 広報かがやき, No.713.
• 日本の地質「関東地方」編集委員会 (1986) : 日本の地質3「関東地方」, 共立出版, 335p.

タイトルに関連する用語 (5件)： 2011年東北地方太平洋沖地震 ,  埼玉 ,  中心市街地 ,  屋根瓦 ,  被害