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J-GLOBAL ID：201402294725896749   整理番号：14A1019211

理科教育における体験を通した生命理解と生命観育成-大学生の体験と生命観に関する調査結果の分析-

The Significance of Understanding Life and Developing Views of Life Through Experience in Science Education: An Analysis from Surveys about Experiences of Nature and View of Life

著者 (5件)： 岩間淳子 (桐蔭横浜大) ,  松原静郎 (桐蔭横浜大) ,  鳩貝太郎 (首都大学東京) ,  稲田結美 (上越教大) ,  小林辰至 (上越教大)
資料名： 日本理科教育学会理科教育学研究  (理科教育学研究)
巻： 55  号： 2  ページ： 159-168  発行年： 2014年07月08日 
JST資料番号： L6042A  ISSN： 1345-2614  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 理科教育においてはこれまでも多くの研究者により,自然体験や体験的学習の重要性が指摘され,生命尊重の指導の必要性が提唱されてきた。本研究では,大学生に対し「自然等の体験と生命観」に関する質問紙調査を実施し,自然体験や生物に関する体験が生命観育成に及ぼす効果とその意義を考察した。その結果,(1)「自然体験」は生命観育成のための基礎的体験として有効であること,(2)生物に関する「学習体験」は,動物や植物に対する生命観育成に有効であること,(3)「動物の飼育・接触体験」は,動物に対する生命観育成に有効であること,(4)自然に恵まれた環境は生命観育成に有効であることが明らかになった。以上のように,自然体験は生命観育成の基盤となり,植物の栽培・観察,動物の飼育・接触などの体験は,生命観育成に有効であることが統計的に明らかになった。理科教育においては,直接生物に接し生命を理解することにより生命観を育成することが可能であると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *科学教育 ,  *価値観 ,  学習 ,  大学生 ,  経験 ,  飼育 ,  栽培 ,  生命 ,  自然環境 ,  アンケート ,  因子分析 ,  解析
準シソーラス用語： *生命観 ,  体験学習 ,  自然体験 ,  植物栽培 ,  パス解析

分類 (1件)： 生物科学一般  (EA01010W)

引用文献 (18件)：

• 藤岡達也(2006)『地域環境教育を主題とした「総合学習」の展開』,協同出版.
• 古澤陽介・松原静郎・岩間淳子・稲田結美・谷友和・小林辰至(2013)「『動物の体のつくりと働き』に関する総合的な理解に影響を及ぼす諸要因の因果モデル-直接経験及び関節経験的な観察・実験を起点として-」『理科教育学研究』第54巻,第1号, 71-81.
• 五島政一・小林辰至(2011)「教員養成課程学生の自然事象への気づきを高める継続観察の効果に関する一考察」『理科教育学研究』第52巻,第1号, 29-35.
• 鳩貝太郎編著(2008)「生物教育における生命尊重についての指導観と指導法に関する調査研究」,科学研究費研究成果報告書(課題番号17300257), 11-19.
• 鳩貝太郎編著(2011)「生命尊重の態度を育成する体系的な生物学習プログラムの開発と評価に関する調査研究」,科学研究費研究成果報告書(課題番号20500770), 3-8.

タイトルに関連する用語 (8件)： 理科教育 ,  体験 ,  生命 ,  理解 ,  生命観 ,  大学生 ,  調査 ,  分析