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J-GLOBAL ID:201402296591974090   整理番号:14A1139990

日本の耕作放棄地における放牧の有無による肉牛雌牛-子牛システムのライフサイクルアセスメント

Life cycle assessment of beef cow-calf systems with and without grazing on abandoned cultivated lands in Japan
著者 (4件):
資料名:
巻: 60  号:ページ: 150-159  発行年: 2014年09月 
JST資料番号: W1438A  ISSN: 1744-6961  CODEN: GRSCFG  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オーストラリア (AUS)  言語: 英語 (EN)
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牛肉生産は気候変動,大気汚染および水質汚濁などの環境問題に貢献する。肉用牛の舎飼いシステム(年間を通じての畜舎飼育)への放棄地での肉牛雌牛放牧の導入が,環境影響を如何に変化させるかを検討することを目的とした。ライフサイクルアセスメントを用いて,11の日本の農場で,耕作放棄地における放牧の有無による肉牛雌牛-子牛システムの環境影響を評価した。機能ユニットは8か月齢の市販肉牛子牛(黒毛和種)1頭であった。地球温暖化係数(GWP),酸性化ポテンシャル(AP)および富栄養化ポテンシャル(EP)の減少は,舎飼いシステムの平均値と比較して,全ての5つの放牧システム(実験農場を含む)にみられた。エネルギー消費の減少も5つの放牧システムにみられたが,1農場では減少は大きくなかった。飼料の輸送および生産はエネルギー消費に対する主要原因であり,これら2つのプロセスに関連するエネルギー消費の低減がない限り,ライフサイクル全体にわたるエネルギー消費の低下はないと考えられた。このように,耕作放棄地における放牧の導入は環境影響の低減を可能にするが,その効果は輸入飼料の量によって弱められるか相殺される可能性があった。放牧システムを用いた実験農場では,舎飼いシステムの平均値と比較したGWP,AP,EPおよびエネルギー消費の減少は,それぞれ32,48,48および45%であった。放牧システムを用いた4つの営利農場では,GWP,AP,EPおよびエネルギー消費の減少はそれぞれ11~24,13~22,19~24および2~21%で,現実的状況において削減可能と考えた。環境影響の大幅な低減は,放牧の導入することだけでは達成できないものと考察した。Copyright 2014 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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牛  ,  環境問題 
引用文献 (38件):
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