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J-GLOBAL ID:201402296789275430   整理番号:14A0355594

イネにおけるベンゾチアジアゾール誘導防御応答を媒介するWRKY45制御遺伝子のゲノムワイド同定

Genome-wide identification of WRKY45-regulated genes that mediate benzothiadiazole-induced defense responses in rice
著者 (15件):
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巻: 13  号: Oct  ページ: 13:150 (WEB ONLY)  発行年: 2013年10月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:イネ転写因子であるWRKY45はサリチル酸(SA)/ベンゾチアジアゾール(BTH)誘導耐病性において重要な役割を果たす。そのノックダウンは真菌病原体であるMagnaporthe oryzaeと細菌病原体であるXanthomonas oryzae pv.oryzaeに対するBTH誘導耐性を低下させる。逆に,WRKY45の過剰発現は両病原体に対して強力な耐性を誘導する。WRKY45依存性耐病性の分子機構を解明するため,WRKY45制御遺伝子発現を解析した。結果:WRKY45ノックダウンイネ植物を用いてマイクロアレイ解析を実施し,BTH応答遺伝子間でWRKY45依存性遺伝子を同定した。260遺伝子のBTH応答遺伝子間応答性はWRKY45依存性だった。これらのうち,多くが,PR蛋白質と2次代謝に関連した蛋白質をコードする220遺伝子で,BTHによりアップレギュレートされていた。これらの遺伝子のわずかな部分がOsNPR1/NH1により制御されるそれらと重複しており,イネSA経路がWRKY45制御とOsNPR1/NH1制御サブ経路に分岐しているという考えを支持した。イネにおけるmycタグWRKY45のデキサメタゾン誘導発現は,内因性WRKY45と防御関連機能が報告されている転写因子であるWRKY62とOsNAC4とHSF1をコードする遺伝子の転写を即時にアップレギュレートした。これに,PR蛋白質と2次代謝酵素をコードする防御遺伝子のアップレギュレーションが続いた。これらの遺伝子の多くは,M.oryzae感染でも誘導された。それらの時間的転写パターンはデキサメタゾン誘導WRKY45発現後のそれらと一致していた。イネ子葉鞘の粒子衝突から構成される一過性発現システムにおいてWRKY45は,ルシフェラーゼコード配列をWRKY62とOsNAC4の上流と遺伝子間配列に融合させたトランス活性化レポーター遺伝子に対してエフェクタとして作用した。転写のトランス活性化はOsNAC4上流のW-ボックス含有配列を通じて発生し,W-ボックスにおける変異はトランス活性化を阻害した。結論:これらのデータは,イネSA経路における2分岐のうちの1つにおける防御応答を制御する転写カスケードのマスター制御因子として,BTH誘導耐病性におけるWRKY45の役割を示唆する。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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稲作  ,  遺伝子発現 
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