抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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瀬戸内海に面する岡山市の南部には標高が低く地盤が脆弱な干拓地が広がっており,南海トラフ巨大地震が発生した際,この地域は大きな津波被害を受けることが懸念されている.本研究では岡山市の津波遡上過程の詳細を明らかにし,今後の津波対策の拡充に貢献するため,岡山市南部地域を対象に南海トラフ地震を想定した平面2次元津波氾濫解析を行った.また,想定されたものより大きな津波や液状化による堤防の沈下を考慮した全4ケースで同様のシミュレーションを実行した.主な結論として,液状化による堤防の沈下が岡山市南部地域の津波の浸水面積を大きく拡大させることや堤防での津波越流は,津波の第1波に留まらず数波に渡って起こるため,陸域での津波浸水域は数時間程度以上かけて拡大することなどが明らかにされた.(著者抄録)