抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国土地理院では,衛星測位を用いた測量業務の効率化(スマート・サーベイ・プロジェクト)の一環として,GNSS測量により3級水準測量に相当する標高の決定を可能とする(後藤ほか,2013)ため,高精度なジオイド・モデルの構築を進めている。今回,西日本地域について高精度化した新たなジオイド・モデル「日本のジオイド2011」を構築し,それを既公表の全国モデルに組み入れた「日本のジオイド2011+2000」として平成25年4月に公開した。新たなモデルは,最新の日本の重力ジオイド・モデル「JGEOID2008」(Kuroishi,2009)をベースに,最小自乗コロケーション法(LSC)を用いて,水準測量とGNSS測量により計測されたジオイド高に適合させることで作成した。得られたモデルは,観測ジオイド高と標準偏差2cmで整合している。新たなモデルの適用範囲は,一部島しょ部を除く,中国・四国・九州地方の西日本地域である。その他の地域については,既公表である「日本のジオイド2000」(国土地理院,2003)に改変を加えていないため,全国のモデルの名称を,「日本のジオイド2011+2000」とした。今後,残りの地域についてのモデル構築を進め,平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴い改定した測地成果2011(檜山ほか,2011)に整合する,高精度なジオイド・モデルを全国整備し,「日本のジオイド2011」として公表する予定である。(著者抄録)