抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,創造性は工業教育の目標として重視されている。創造性は抽象的概念であるため,画一的な定義は不可能である。しかし創造性を育成するには創造性について何らかの評価が必要となる。本研究では工業高校生の創造性を評価するため創造物意味尺度(CPSS)を用いて,38名の工業高校生が考案した針金ハンガーのアイデアシートを4名の工業科教員で評価し,相関分析とクロンバックのα係数により評価の信頼性を検証した。CPSSは「新奇性」「精巧・統合性」「問題解決性」の3因子から創造物を評価し,合計して創造性を評価する。結果,「精巧・統合性」「問題解決性」では全ての評価者間に有意な相関と一貫性がみられた。「新奇性」では一部に有意な相関がみられなかったが,各評価者の評価に一貫性はみられた。この事例においてはアイデアの複合性が「新奇性」の評価を左右することが分かった。(著者抄録)