抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,日本の科学技術の動向を取りまとめ,特に昭和39年以降は毎年発行されている科学技術白書に着目して,戦後日本における技術革新の意味合いの歴史的変遷を考察した。技術革新という表現にはどういう含意があるのか,革新的とされる技術にはどのようなものがあるかを検討した。もちろん科学技術白書だけで技術革新の論の全体像を考察できるわけではないが,同白書が科学技術政策に関する政府の公式見解を述べてる以上,分析には一定の意義がある。最初に,科学技術白書そのものを説明し,次に,資料に即した具体的分析を行い,技術革新の諸相を年代順に検討した。特に技術革新が言われる際,それが革新的な技術の開発を指している場合と,技術その他の要因による社会の変化について語られている場合があることに注意を払った。以上の分析を踏まえ,科学技術白書に見られる技術革新の意味合いの変遷を考察した。