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J-GLOBAL ID：201502201465128300   整理番号：15A0981091

車両技術 全方位音源探査システムを用いた車内騒音特性の評価

Evaluation of the Interior Noise Characteristics using the Sound Source Analysis System

著者 (4件)： 石森章純 (鉄道総合技術研) ,  山本克也 (鉄道総合技術研) ,  朝比奈峰之 (鉄道総合技術研) ,  小池宏寿 (日本音響エンジニアリング)
資料名： 鉄道総研報告  (鉄道総合技術論文誌)
巻： 29  号： 9  ページ： 23-28  発行年： 2015年09月01日 
JST資料番号： X0700A  ISSN： 0914-2290  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一般的な騒音源位置を把握する手法として,マイクロホンアレイによる音源探査法がある。これに用いられるアレイは平面状であることが多く,音源探査が可能な範囲は空間内の一部の方向のみとなる。そこで,客室内の車内騒音が周囲のどの範囲から侵入するかを把握することを目的に,全方位音源探査システムを用いた評価手法の開発を行っている。全方位音源探査システムは球バッフルマイクロホンアレイによるセンサ周囲の”全方位”の音源探査が可能なシステムであり,比較的容易な測定とそれにより得られるデータの解析結果から,音源が存在する方向を直感的に知ることができる。そこで,全方位音源探査システムを用いた車内騒音特性の解析手法について検証するため,試験車体での加振試験および新幹線車両での走行試験を行った。本システムによる複数点での測定を行うことにより,主に高速鉄道の客室内において低減が求められる低周波数域について,走行区間や周波数帯毎に車内騒音特性を捉えることが可能であることがわかった。従って,本手法は鉄道車両の車内騒音低減策を検討する際に有用であると考えられる。

シソーラス用語： *鉄道騒音 ,  交通騒音 ,  探査 ,  ビーム成形 ,  音響ホログラフィー ,  可視化
準シソーラス用語： ビームフォーミング ,  *音源探査 ,  近距離場音響ホログラフィ ,  *車内騒音

分類 (1件)： 鉄道騒音・振動  (TC01020C)

引用文献 (5件)：

• 織田光秋,矢野弘,服部晃,秋山悟: 新型新幹線車両の車内騒音予測と低騒音対策, 川崎重工技報, 138号, pp.70-75, 1998
• 山本克也,田川直人,梅原康宏,角張勲,水野耕,寺井賢一: 内装振動データによる車内騒音分布解析と内装透過音低減のANCシステムによる消音効果予測について, J-RAIL2003講演論文集, pp.365-368, 2003
• 倉光拓馬,小池宏寿,山本克也,朝比奈峰之: 近距離場音響ホログラフィの鉄道車両の車内騒音解析への適用, J-RAIL2012講演論文集, pp.373-376, 2012
• 山田大智,石森章純,山本克也,朝比奈峰之,小池宏寿,倉光拓馬: 球面近距離場音響ホログラフィ法による走行車両における車内騒音伝搬特性の解析, J-RAIL2014講演論文集, S5-1-5, 2014
• 高島和博: 全方位音源探査システムの実現, 騒音制御, Vol.28, No.2, pp.98-101, 2004

タイトルに関連する用語 (5件)： 全方位 ,  音源 ,  探査 ,  車内騒音 ,  評価