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J-GLOBAL ID：201502201592900268   整理番号：15A1330300

地方議会会議録における節単位による議員の要望抽出

著者 (3件)： 葦原史敏 (北大 大学院情報科学研究科) ,  木村泰知 (小樽商大 商) ,  荒木健治 (北大 大学院情報科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D(Web)
巻： J98-D  号： 11  ページ： 1390-1401 (WEB ONLY)  発行年： 2015年11月01日 
JST資料番号： U0473A  ISSN： 1881-0225  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,地方議会会議録を対象として,議員の質問から,要望が含まれる箇所を抽出する手法について述べる。地方議会会議録の特徴としては,首長や議員の発言を書き起こした話し言葉であり,一文が長くなる点が挙げられる。そのため,要望を抽出する単位は,地方議会会議録の特徴を踏まえ,文内の要望を含む箇所のみを抽出するために「節単位」としている。本手法は,機械学習を用いて「節単位」で要望の有無を判定しており,機械学習の素性として,後続の節のモダリティ表現の出現を捉えるパターンや,節境界ラベルなどの構文的情報を利用している。評価実験では適合率,再現率,F値を用いた評価を行い,節内のbag-of-wordsのみを用いた場合と,全ての素性を用いた場合を比較し,クローズドデータのF値で33.6ポイント,オープンデータのF値で24.3ポイントの向上が確認された。特に,他の素性に節境界ラベルを追加した際に,適合率を低下させることなく再現率を向上することが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *地方自治体 ,  *会議 ,  *記録 ,  *文書 ,  *文章 ,  *情報抽出 ,  *成員 ,  機械学習 ,  文法 ,  実験 ,  比率 ,  数値 ,  *議会 ,  評価実験
準シソーラス用語： F値 ,  *会議録 ,  構文 ,  再現率 ,  *重要文抽出 ,  適合率 ,  *文節

分類 (2件)： 自然語処理  (JE06000L) ,  人工知能  (JE08000Z)

引用文献 (19件)：

• 高丸圭一,木村泰知,渋木英潔,"全国の市町村議会会議録のウェブ公開とデータ提供の状況,"宇都宮共和大学都市経済研究年報,第11号,pp.47-72,2012.
• A. Tumasjan, T.O. Sprenger, P.G. Sandner, and I.M. Welpe, "Predicting elections with twitter: What 140 characters reveal about political sentiment," ICWSM, vol.10, pp.178-185, 2010.
• W. Weerkamp and M. deRijke, "Credibility-inspired ranking for blog post retrieval," Information Retrieval, vol.15, no.3-4, pp.243-2T7, 2012.
• 木村泰知,渋木英潔,高丸圭一,乙武北斗,小林哲郎,森辰則,"地方議員マッチングシステムにおける能動的質問のための質問生成手法,"人工知能学会論文誌,vol.26,no.5,pp.580-593,2011.
• H. Otsuka, M. Uchiyama, and H. Isahara, "Requestintention judging criterion for open-ended question-naires," J. Natural Language Processing, vol.11, no.2, pp.21-66, 2004.

タイトルに関連する用語 (4件)： 地方 ,  議会 ,  会議 ,  節