抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本事業は平成24年度教育学部長裁量経費として始まり,平成25,26年度の愛媛大学教育改革促進事業(愛大GP)「伝統の継承プログラムを通したグローカルマインドの育成」として採択された。本事業では,藍染めを主体にした事業実施を行ったが,平成26年度からは新たに綿花栽培,和紙,甘酒造りという3つの活動を加えて,伝統の継承プログラムを行いながら,伝統と現代,地域と世界について考え,グローカルマインドの育成を行った。事業に参加した学生の意識調査として,実施前後に同じ10項目の測定を行い,実施前後における学生の意識変容を評価した。平成26年度11月までの初参加学生40人の平均を評価すると,実施後にはグローバルに対する相対的評価の減少とグローカリゼーションへの認知向上に有意差が認められた。本結果より,本事業は伝統の継承プログラムを通して,グローカルマインドの育成に成功した。3年間の成果として,日本化学連合が顕彰する化学コミュニケーション賞2014を受賞した。また,本活動の初代学生リーダーである段王里菜さんは平成25年度春季愛媛大学学長賞表彰を受賞した。新たに追加された甘酒造りの研究では,松山市内中学生と共に半年間の継続的な活動を行い,日本生物教育学会第98回全国大会中高生ポスター発表で優秀プレゼン賞を受賞した。以上,本事業は計3年間で,41回の実施が行われ,参加学生延べ313人,対象者は約2,300人であった。これらの実施における,学生の意識の変容,地域の評価,地域の認知向上についての評価分析について報告する。(著者抄録)