抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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データの有効な活用による社会・産業の発展への期待が高まる中,プライバシを保護したうえでデータを利用するための技術が注目を集めている。そのなかで,Dworkらによる差分プライバシは,その高い安全性から大きな期待が寄せられているが,特に大規模データへの適用においてデータの有用性や処理効率などの観点から実用上の課題を持つ。本稿では,地理空間データなどの大規模な集計データに差分プライバシを適用するうえでの課題を示すとともに,これを解決する手法について安全性証明と実データに基づく評価を与える。本手法は,集計データの非負制約に着目し,その逸脱をWavelet空間において補正する過程を導入することにより有用性と処理効率の向上を実現するとともに,局所性保存写像(locality preserving mapping)の一種であるMorton順序写像を用いることにより,地理空間データなどの多次元集計データへの適用時の精度劣化を抑制することを特徴とする。(著者抄録)